GK林は厚くて熱い壁、こうなりゃ7戦連続完封だ!
日本のゴールは絶対に割らせない−。U−23日本代表の“守護神”として君臨するGK林卓人(21)=広島=が、14日のアテネ五輪アジア最終予選・バーレーン戦(埼玉ス)でも鉄壁守備を宣言。UAEラウンドを無失点に抑えた男が、日本ラウンドでも熱い闘志でゴール前に立ちはだかる。〔写真:4試合連続無失点中のGK林。日本ラウンドでもゴールを死守する=撮影・小倉元司〕
◇
冷え込む埼玉スタジアムでの最終調整。汗が蒸気になって立ちのぼる。林の周囲がいつまでも熱い。
「絶対に負けないっていうハートが必要なんです」。いまや山本ジャパンに必要不可欠な男。2月21日の日韓戦(大阪・長居)、そしてUAEラウンド3試合と4戦連続で完封を続けている。日本ラウンド初戦、14日のバーレーン戦でも無失点を予告した。
闘志に火をつけたのはW杯アジア1次予選のオマーン戦(2月18日、埼玉ス)だった。敬愛してやまないA代表のGK楢崎(名古屋)がスーパーセーブを連発。フル代表の完封記録を6に伸ばして勝利に導いた。
「難しい試合なのに飛び出しのタイミングとかすごく集中していた。さすがだ、と感激しました」
熱い魂をもらって臨んだUAEラウンド。実は、林も仲間と同様、5日のUAE戦の前日に下痢に襲われていた。それでも「みんな必死こいて走ってた。カバーしなきゃいけない自分がみんなに助けられて、後ろから見てて熱い気持ちになった」とドン底の体調の中で耐え抜いた。
「絶対勝ってアテネに行く。行くだけじゃなくて表彰台に立つ。そういう気持ちで戦ってます」
ここまで来たら5試合連続…いや、一気に7試合連続無失点を成し遂げてみせる。林が“ぶアツイ”壁になる。
★平山は温存? ベンチスタート濃厚
UAEラウンドは3戦先発したFW平山(国見高)も、集団下痢の影響からバーレーン戦はベンチスタート。体重も3キロ落ちるなど、さすがの怪物もお疲れモードで“温存”の可能性も出てきた。体調は「だいぶよくなってます」と快方に向かっているが…。「日本でゴールを取りたい」という五輪予選では日本初の高校生ゴールは、16日のレバノン戦までお預け?
★前田は満を持してトップ下スタメン
MF前田(磐田)がバーレーン戦にトップ下でスタメンしそうだ。UAEラウンドではレバノン戦の途中出場のみに終わっていただけに「起点を作って、場合によってはシュートも狙います」と意欲満々。U−23では単独のトップ下は未経験。それでも「前回は間延びさせられた。自分の運動量が生きると思う。ゴール前にどんどん顔を出します」と指令塔役にも自信をのぞかせた。
◆緊急招集のMF根本(大分) 「気持ちはもう切り替えている。新しいこともそんなにないから難しさはない。雰囲気の波に乗ることが大事だと思う」
◆気合全開のDF闘莉王(浦和) 「勝つことだけ考えて、1戦1戦いつものプレーをしたい。いいDFから攻撃は始まる。まずはしっかり守っていきたい」
|