歴史的ゴール平山の「24番」が仰天殿堂入り?

FW平山相太 怪物君が早くも「殿堂入り」する。8日のイラン戦での衝撃ゴールでU−23代表でのデビュー戦を飾ったFW平山相太(18)=国見高3年=が着用したユニホームが、日本サッカーミュージアム(東京・文京区)に展示される可能性が9日、急浮上した。日本サッカー協会の平田竹男専務理事(44)が仰天プランを明かしたもので、実現すれば現役選手では初の快挙。期待の超新星の周囲は、ますますヒートアップしている。〔写真左:イラン戦で怪物ぶりを発揮した平山。このユニホームが“殿堂入り”する。同下:サッカー界の「お宝」を展示するミュージアム

U−23日本代表日程へ

日本サッカーミュージアム 一夜明けても、衝撃的なゴールの余韻は覚めない。それどころか、興奮はますますヒートアップしている。「決して浮かれているわけでも、はしゃいでいるわけでもないんですが」。日本協会の平田GSはこう前置きした上で、「平山君のユニホームは絶対に手に入れたい。それだけの価値がある。ミュージアムに飾りたい」と仰天もののプランを明らかにした。

 8日の初陣ではチームで最も大きい「24」を背負った平山だが、アテネ五輪出場をかけて3月1日から始まるアジア最終予選の登録メンバーは16日に現在の24人から20人へと絞られる。つまり、「24」のユニホームは11日のロシア戦を最後に姿を消すことになり、前夜に「大ストライカー誕生の歴史の証人になった」と声を震わせていた同GSが超プレミアの価値を見いだしたわけだ。

 昨年12月に日本協会内に誕生した日本サッカーミュージアムは、02年日韓共催W杯を軸に、日本サッカー界の過去を未来へと伝えていくいわば殿堂。すでに数多くの展示品で飾られているが、現役の代表選手が実際に着用したユニホームはまだない。「ロシア戦に出たとしても、そのユニホームはいらない。イラン戦のでないと。ミュージアムはファンとの接点。そういうところが大事なんです」と力を込めた。

 代表ユニホームは支給後は選手の所有となり、記念として手元に残す選手も少なくない。「平山君と交渉しないといけない。でも、所有権は移らなくても陳列することは可能でしょう」と同GSの口調もヒートアップ。一夜明けて、日本協会には五輪代表の今後を問い合わせる電話も数多く入ったという。怪物君狂騒曲はとどまるところを知らない。

藤江直人

★日本サッカーミュージアム★
 日本協会のあるJFAハウス内に昨年12月にオープン。住所は東京都文京区本郷3の10の15。地上1階、地下2階の各フロアに展示品やアトラクションとともに日本サッカー界の歴史がちりばめられている。入場料は大人500円、小中学生300円。幼児無料。月曜日は休館日。問い合わせは(tel)03・3830・2002。

★ゆっくりと疲労回復メニュー

 シンデレラボーイ・平山は9日、のんびり調整に終始。前日イラン戦に出場した主力組とともに宿舎敷地内でランニングなど疲労回復メニューをこなした。午後は疲労回復に効果があるナトリウム・塩化物温泉に出向き、露天風呂やドライサウナなどでリラックスした。

 先輩の輪にもすっかり溶け込み明るい表情。「きょうはゆっくり休みます。イランはフィジカルが強かった。フィジカル面で負けました」と広報を通じコメントした。

 一方、イラン戦に出場しなかった選手たちは、磐田のユースとサテライトの混成チームと30分×2本の練習試合。平山と同じポストプレー型のFW高松大樹(大分)、矢野貴章(柏)は、平山への対抗意識むき出しで奮闘。前半3分、矢野がゴール前でGKと競り合い、MF松井(京都)の先制弾をアシスト。同8分にはMF根本(仙台)の右CKに反応した高松が惜しい強烈ヘッドも放ち、『平山効果』を見せた。

★山本監督は“完全ガード態勢”

 山本昌邦監督は平山の“完全ガード態勢”を配備。11日のロシア戦終了後、再集合までの平山の練習場所について「メンバーに入ったらどこか見つけなきゃ。今検討中です」と自ら手配することを明言。また、ジーコ監督のA代表抜てき発言を受け「彼は今生活に疲れている状態。さらにいろんなことを言ってはパンクしてしまう」とけん制した。

 山本監督はロシア戦にも起用を示唆。山本ジャパンはもはや平山中心に回っている様相だ。

★ジーコもベタ惚れ

 前日の平山の活躍を視察した日本代表・ジーコ監督が9日、平山のA代表入りの可能性があることを明言した。「平山がこのまま活躍してくれればチャンスはある」と初めて平山の名前をあげてA代表入りの可能性を示唆。「平山はまわりをうまく使っていた」と、平山のポストプレーに魅せられた同監督は、鹿嶋市内で行った日本代表合宿の午前練習で、ポストプレーからのシュート練習を繰り返した。

★イラン戦活躍VTR★
 8日のU−23イラン代表戦。平山はFW田中達(浦和)と2トップを組み先発出場。前半19分、MF山瀬(浦和)のスルーパスに飛び出した田中達が左サイドからセンタリング、遠いサイドで待ち受けた平山が頭で先制ゴールをゲットした。後半16分に同点に追いつかれ、膠着状態が続いた後半ロスタイム、右からのクロスをゴール正面でフリーの平山がワントラップから右足ボレーシュート。相手GKに阻まれ2ゴール目はならなかったが、チームの1−1ドローの立役者となった。

★故郷でも栄誉「長崎県スポーツ特別賞」

 国見高のある長崎県が、平山に「県スポーツ特別賞」を贈ることが決定。10日、正式発表される。高校選手権での2大会連続得点王、U−23代表での活躍を称えるもので、団体部門の国見高サッカー部と併せてのダブル受賞。

 18日に行われる表彰式では、平山の母・恵子さんが代理で出席し賞状と盾を受け取る。同賞は67年から設置され、全国大会レベルで活躍したスポーツ選手に贈られる。過去には01年の社会人野球日本選手権で優勝した三菱重工長崎の杉内俊哉投手(現ダイエー)らが受賞している。

★視聴率男だ〜ッ

 テレビ朝日系で午後7時15分から9時20分まで生中継された平山のU−23代表デビュー戦の平均視聴率は、15・5%(関東地区)と大健闘。午後9時スタートのNHK大河ドラマ「新選組!」は20・4%、TBS系「砂の器」は16・7%と、ともに前週よりダウン。午後7時台のゴールで視聴者をくぎ付けにし、人気番組の視聴率に影響を与えたようだ。


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