サンプ柳沢、美声でイタリア“CDデビュー”

柳沢敦 【ローマ5日=坂本万里雄】セリエA・サンプドリアFW柳沢敦(26)が、セリエA日本人として初めてイタリアCDデビューを果たすことが明らかになった。イタリア選手協会が計画するチャリティーCDで、欧州全土で発売される。セリエA全チームから選手が参加する作品で、同協会はパルマMF中田英寿(26)、レッジーナMF中村俊輔(25)の出演も希望。柳沢は6日、他選手よりひと足早く収録に参加する。〔写真:セリエAで認知されつつある柳沢。“オールスターイベント”にサンプ代表で参加だ=PEGASO

 柳沢が、日本のカラオケ仕込みの美声でイタリア全土を魅了する。同国選手協会は、同協会主催の“老人のためのチャリティーイベント”の一環として、セリエA全チームから選手を募ってCDを制作し、年明けにも発売する計画。サンプからは柳沢が指名された。

 曲名は『エラバーモ・クアトロ・アミーチ・アル・バール』。「ある時、4人の友人がバールにいた」という意味のタイトルで、イタリアのポップス歌手ジーノ・パオリが歌った約20年前の大ヒット曲。これを、柳沢らセリエAプレーヤーがカバーする。営利目的ではなく、売上金は身寄りのない老人への援助などのために活用。柳沢の担当パートは、6日に収録されることが決まった。

 まさに、期待の表れ。移籍間もない今年7月には、同協会発行の04年版カレンダーにセリエA日本人代表として指名された。人種差別撤廃のためのチャリティー・カレンダーで、ACミランMFルイコスタ、ASローマMFトッティらといきなり共演。人気、実力ともに示す男だからこそ、再び“晴れ舞台”が回ってきたというわけ。

 今回のCDもセリエA全チーム参加だけに、パルマMF中田、レッジーナMF俊輔が参加する可能性も浮上。イタリア選手協会の関係者は「ぜひ、他の日本人2人にも参加してほしい」と出演を依頼する意向でいる。

 セリエAでは昨季、ユベントスのFWデルピエロらが“イタリアの井上陽水”とも呼ばれるシンガー・ソングライター、バッティスティの名曲『イル・ミオ・カント・リベロ』をカバーし、ヒットチャート1位を記録。柳沢が出演する選手協会公認CDの話題が沸騰することは確実だ。

 先月26日のACミラン戦でセリエA初先発を果たした柳沢。ピッチ内外で、ファンを魅せる。

★サッカーとCD

 昨年W杯の公式チャリティーソング『ライブ・フォー・ラブ・ユナイテッド』で、フランス代表MFジダン、イタリア代表MFトッティ、カメルーン代表FWエムボマら45選手が合唱。日本人は参加しなかった。日本では今年、ゴスペラーズとJ1、2の28選手で構成された「J100」がJオフィシャルソング『飛躍』を発売。磐田FW中山、鹿島MF中田、G大阪DF宮本らが出演した。

★イタリア選手協会

 1968年に設立。約70人の弁護士が所属し、プロサッカー選手の地位向上に尽力し、年金制度などを確立させた。ビチェンツァ、ボローニャなどで活躍したカンパーナ氏が会長を務める。セリエA、B、C1、C2、Dの選手の約98%が所属。年会費はセリエA、Bの選手で150ユーロ(約2万円)。イタリア代表、イタリアリーグ全体の肖像権を保有している。


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