アテネの星だ!高松が一発回答の強烈ヘッド弾

高松大樹 U−22国際親善試合、韓国代表2−1日本代表(17日、ソウル)。U−22日本代表の期待の大型FW、高松大樹(22)=大分=が、アジア最強と呼ばれる同韓国代表相手に、豪快ヘッド弾を突き刺した。高さを生かし、代表2ゴール目。1−2で敗れ、FW大久保嘉人(21)=C大阪=らスター組が不発に終わったなか、レギュラー獲りへ猛アピール。無名の男が、04年アテネ五輪の秘密兵器となりそうだ。〔写真:秘密兵器・高松は屈強な韓国選手より、頭1つ、2つ、抜け出ていた=撮影・塩浦孝明

 一発回答だ。2点を追う後半32分、韓国DFと体をぶつけながらゴールへ突進した高松は、頭1つ飛び出るジャンプから、強烈ヘッド弾をゴール左隅に決めた。

 「あそこで行くのがボクの持ち味というか、FWの仕事。みんなが苦労して持ってきたボールなんで、入れないと」

 自身も苦労の末に、スポットライトを浴びた。高校時代、オランダ遠征のユース代表候補に選出され、わくわくしてパスポートを取得。最終的にメンバーから漏れた。今年8月上旬のエジプト遠征で、初めて正式な代表に選出。今年1月のハワイ旅行まで日の目を見ることがなかったパスポートの有効期限は切れていて、慌てて更新した。

 片道30時間以上という同遠征。「人生2度目の海外で、いきなりエジプトですからね。最初に過酷さを経験したので楽です」。そのヨルダンA代表戦で代表初ゴールを決め「大きいFWがいない」といい続ける山本監督のハートを射止めた。昨年10月のアジア大会得点王、FW中山(G大阪)を追いやり、韓国戦メンバー入りを果たした。

 今遠征は大久保と同部屋。「チームのこととか、山本さんのこととか教えてくれる。ボクはまだ2回目なんで、理解が深められますよ」と代表のイロハを吸収。「J中断期間(今年6月)に東京に行って初めてパンダを見た」と、今だに目を輝かせていう新星が、文字通り、アテネ五輪の星となる。

★絶賛の嵐

 高松には周囲も驚嘆。川淵キャプテンは「よかったねぇ。ヘディングがいい格好で決まったし、もう1点入れるかと思った」。平田GSも「遠征を敢行してよかったなと思う」と8月のエジプト遠征で発掘された男にご満悦。山本監督も「新しい選手が厳しい中で、どれだけやれるか見たかった」というだけに笑顔。視察した韓国A代表のコエリョ監督は「長身FWは我々にとっての課題」と羨ましそうだった。

高松 大樹(たかまつ・だいき) 1981(昭和56)年9月8日、山口・宇部市出身、22歳。小3年でサッカーを始める。多々良学園高では3年連続で高校選手権、高校総体に出場し、高3の総体では4強。卒業と同時に大分に入団し、4年目の今年からレギュラー。長身を生かしたポストプレーとヘディングが得意。家族は両親と兄。1メートル81、72キロ。血液型O。


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