小野PK2発も空砲…日本、イタリアに勝て!
山本ジャパンが黒星スタート…。五輪サッカー男子日本代表が12日の1次リーグB組初戦(テッサロニキ)でパラグアイに3−4で敗れた。ほかにイタリア、ガーナと形成する『死のB組』にあって最低条件だったドロー発進もかなわず。オーバーエージ枠(24歳以上)のMF小野伸二(24)=フェイエノールト=のPK2発も空砲。15日のイタリア戦(ボロス)は絶対に勝たなければならなくなった。また同組のガーナvsイタリアは2−2で引き分けた。〔写真:中盤で競り合うオーバーエージのMF小野=右。同点&追撃のPK2発も空砲に終わった=撮影・鈴木健児〕
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| ▼1次リーグB組 |
パラグアイ
1勝 勝ち点3 |
4 |
3−1 |
3 |
日 本
1敗 勝ち点0 |
| 1−2 |
【得点者】
▼パ=ヒメネス、カルドソ2、トレス
▼日=小野2(PK2)、大久保 |
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山本ジャパンの意地だった。このまま終われるか。そんな日の丸戦士のプライドだった。FW大久保が奇跡の扉を開けかけた。
後半36分、MF徳永のロングボールに、FW田中達がゴール右に走り込み、中央にクロス。これを大久保が右足で押し込んだ。白熱したシーソーゲーム。2−4から再び1点差に詰め寄る執念のゴールだった。
11日にスウェーデンから金星を挙げた女子に続け、と挑んだ五輪初戦のパラグアイ戦。神話の地ギリシャには“魔物”が潜んでいた。
開始5分の自陣ゴール前。DF那須がクリアかつなぐか迷う間に、相手FWヒメネスに奪われて右足で押し込まれた。このイージーミスが悪夢の始まりだった。
反撃は同22分。MF小野が苦境の中、PKを落ち着いて右隅へ決めて同点。しかし同26分、37分に今大会男子サッカー最年長選手、FWカルドソに連続ゴールを許す。再び小野が後半8分に2発目のPKを左に流し込み1点差。ところが後半17分、山本体制ワーストの4失点目を喫した。
相手は南米予選でブラジルを下した金メダル候補の難敵。山本監督は試合前日の11日、選手に気合を注入した。「最後の戦いだ。ポルトガルを下したあのギリシャのように、初戦をしっかり勝とう」−。今夏の欧州選手権を制したギリシャA代表を例に、『金』への道を選手に描かせた。
8月12日−。くしくも山本ジャパン旗揚げ、御殿場合宿初日が、ちょうど2年前のこの日だった。01年のU−20世界選手権(アルゼンチン)での1次リーグ敗退など、前世代の『黄金世代』に比べて圧倒的に少ない国際経験から『谷間の世代』と呼ばれた。1年後、同監督は初ミーティングで「おとなし過ぎる!」と怒りを表した。
あの日から、9人がテッサロニキの地まで生き残り、13人がはい上がってきた。アジア最終予選後の公式戦は8試合で2勝2敗4分け。五輪出場国との対戦では1勝も挙げられなかった。逆境の中で山本監督は「小野が入ることによって、かなり中盤の構成は変わってくる」とオーバーエージの小野に期待した。
世界の壁は高かった。後半中盤から怒とうの攻めを続けたが、あと1点が遠かった。山本監督は残り2試合にすべてをかける。
「自信を持っていきたい。内容的にはやられている部分もある。次はイタリア。結果を出せるように修正したい」。負けた。可能性は感じさせた。イタリアには、何が何でも勝たなければならない。
★データBOX★
▼山本ジャパンが4失点。02年8月の発足以来のワースト失点となった。これまで41試合の最多失点試合は、03年8月10日のエジプト戦(●1−3)だった。なお、五輪で大量4失点以上を喫するのは、68年メキシコ大会準決勝のハンガリー戦(●0−5)以来
▼黒星発進は56年メルボルン大会(当時は1回戦敗退)以来、2度目となった。1次リーグ制導入後の64年東京大会からは、過去4大会で白星スタートを切っていた
▼初出場の36年ベルリン大会以降、大台の五輪通算10勝目はお預けになった。過去6大会はトーナメント方式だった2大会で1勝、1次リーグ制導入後の4大会で8勝を挙げている
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