なでしこに感動! 川淵キャプテン「全面支援」
【テッサロニキ(ギリシャ)21日=佐藤 春佳】女子サッカーの灯を消すな! 20日の準々決勝米国戦で1−2と惜敗したなでしこジャパン。強豪相手の互角の戦いに感動した日本協会・川淵三郎キャプテン(67)は21日、福島・Jヴィレッジを『なでしこ前線基地』とし、奨学金制度導入などを提案。またエースFW沢穂希(25)=日テレ=も、3年後のW杯、さらに08年北京五輪出場に意欲を見せた。〔写真右:米国に悔しい敗戦。涙にくれる大谷=11番=ら、なでしこジャパン=撮影・鈴木健児。同中:エース沢=右=をねぎらう上田監督。4年後の北京も2人で…=共同。同下:なでしこの奮闘に感動した川淵キャプテンは、女子サッカー支援を約束〕
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川淵キャプテンも、感動した! 1次リーグではスウェーデンを破り、準々決勝で米国相手の大接戦。なでしこの意地が、日本女子サッカーに順風を吹かせる。米国戦直後感涙した川淵キャプテンは、一夜明けたこの日、力強く宣言した。
「これを機会に女子サッカーに全力を入れていきたい」
まずは『前線基地』の設立だ。サッカー日本代表が使用する福島・Jヴィレッジを女子の“虎の穴”として再整備。女子サッカースクールの定期開催や、ユース世代からの強化を行うほか、奨学金制度も検討している。川淵キャプテンは、現在FC東京のメーンスポンサーである東京電力が女子チーム設立に動いていることも明かした。外国からマッチメークの誘いも届いており、3年後のW杯まで日程が空くだけに、国際親善試合で強化をはかる方針だ。
ベスト8で散りはしたが、米国には互角以上に戦った。1−1で迎えた後半14分の相手のFKに「1試合に1回だけやろうと決めていた」(MF宮本)というオフサイドトラップの裏をつかれ、逆転弾を許した。日本には厳しい判定だったが、上田監督は「自分の戦略ミス」と言い訳しなかった。
96年アトランタ五輪は予選リーグで3戦全敗。その後、シドニー五輪出場を逃し、国内でもLリーグが衰退する中、技を磨いてきた選手たちは、強豪スウェーデンを破り決勝トーナメント進出を果たした。FW沢は「女子サッカーは確実に進歩している」と笑顔を見せた。「自分としてはまだまだ納得してない。次? またやりたいですね」。アテネに大きな足跡を残したなでしこジャパン、そして沢の夢は、4年後の北京五輪まで続く。
★上田監督は男子の指導を希望、協会は続投要請
なでしこジャパンの上田栄治監督(50)は21日、テッサロニキで記者会見し、今後の去就について「より厳しいところで学ぶのがコーチとして大事」と、Jリーグを含めた男子のチームを率いる希望をのぞかせた。日本協会側は続投を要請する方針で、「人間性が素晴らしく選手が全幅の信頼を置いている。このまま辞めさすのはもったいない」と川淵キャプテン。選手も「筋が通っていて最後まで変わらなかった。監督がいたからここまで来られた」(DF下小鶴)とラブコール。大仁女子委員長は「本人の希望を最優先させる」としているが、五輪終了で切れる契約を延長させたい考えだ。上田監督は、「ありがたい話だが、休んでから考えたい」と明言を避けた。チームは22日に帰国の途に就く。
★なでしこジャパンの感動プレーバック★
◆アテネ五輪アジア予選 04年4月18日から開始。ベトナム戦(○7−0)、タイ戦(○6−0)に勝利して1次リーグを通過。五輪出場のかかる準決勝で、それまで7連敗中の北朝鮮に対し、FW荒川、大谷のゴールで3−0の完勝。2大会ぶり2度目の五輪出場権を獲得した。
◆アテネ五輪 1次リーグの初戦で昨年のW杯準優勝の強豪・スウェーデンを1−0で撃破。次戦のナイジェリア戦に0−1で敗れ3位で決勝トーナメント進出。準々決勝でFIFAランク2位の米国に1−2で敗れ、悲願のメダル獲得はならなかったが、日本女子サッカーが日本中の期待を集めた。
★北京では12チームで
国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は21日、女子の五輪参加チームを北京大会から12チームに増やしたい意向を明らかにした。アテネ大会は10チームで争った。ブラッター会長は「10チームという今大会のやり方は(1次リーグ)3チームの組があるなどナンセンスな部分がある。12チームの方がバランスの取れた方式でできる」と話した。
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