なでしこテッサロニキに散る、米国に1−2惜敗

なでしこジャパンが力尽きた 【テッサロニキ20日=佐藤春佳】なでしこジャパン夢破れる…。サッカー女子日本代表が準々決勝で米国に1−2で敗れ、初のメダル獲得の夢は消えた。3大会連続のメダルを目指す米国は、過去の対戦で3分け12敗と1度も勝てなかった難敵。日本は16度目の対戦でも大きな壁を越えられなかった。〔写真:なでしこジャパンが力尽きた。米国を苦しめたが、メダルの夢は消えた=共同

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▼準々決勝
米  国
G組1位
1−0
1−1
日  本
E組3位

 テッサロニキになでしこの涙が流れた。終了のホイッスルに放心状態で立ち尽くす。男子に続いて女子の五輪も幕を閉じた。

 「選手はベストを尽くした。2失点目の指示は私から。戦術的には私の責任です」。上田監督の声が震えていた。ロッカー室からは、なでしこたちの悔し泣きが聞こえる。日本サッカー協会の川淵キャプテンも目を赤くはらしていた。本当にあと一歩だった。

 米国は前回00年シドニー大会で男子が同じ準々決勝でPK戦の末に敗れた相手。さらにテッサロニキという場所は、12日に男子がパラグアイに敗れた因縁の地だ。「男子の分まで」が合言葉になった。

 1−1の後半14分。問題のシーンが訪れる。オフサイドトラップをかけたが線審の旗は上がらない。微妙な判定だったが結果的に失敗し、勝ち越し点を奪われた。米国の壁はまたしても越えられなかった。

 右太ももを8針縫う裂傷を負った身長1メートル68のMF宮本が、米国の高さに対抗するために強行先発した。故障していたMF山本、DF矢野も先発に復帰。4月のアジア予選を勝ち抜いたベストメンバーがそろい、強豪を苦しめたことだけは間違いない。

 「2年間、私も選手もベストを尽くした。選手は本当に進歩した」と上田監督。1次リーグ初戦ではFIFAランク4位のスウェーデンを撃破した。日本の女子サッカーが足跡を残した。4年後の北京で必ず「世界」に戻ってくる。


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