【サッカー】大久保意地のヘッド弾! 日本男子アテネ1勝
最後に意地! 1次リーグ敗退が決まっているサッカー男子の日本が、ガーナを1−0で下してアテネ初勝利を挙げた。前半37分にFW大久保嘉人(22)=C大阪=が技ありヘッド弾。1勝2敗として、日本男子初の屈辱となる1次リーグ未勝利を阻止した。68年メキシコ大会以来のメダルは08年北京に持ち越されたが、この世代が06年ドイツW杯へと飛び立っていく。〔写真:このリズムが初戦からあれば…。FW大久保=右=が前半37分に先制ヘッド弾を決めた=撮影・鈴木健児〕
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| ▼B組 | 日 本 1勝2敗 勝ち点3 | 1 | 1−0 0−0 | 0 | ガーナ 1勝1分1敗 勝ち点4 |
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“終わりなき旅”への第一歩は、しっかりと踏み込んだ。前半37分。大久保は菊地のループパスに反応すると、頭の右側に当てた。山なりのボールは相手GKを越える。今大会初の先制、初のリードシーンだった。
「決勝トーナメントまで行ったら、アテネに来て」。家族にこう伝えていた大久保に笑顔はなかった。1次リーグ敗退が決まっている日本。勝てば無条件で8強進出が決まる本気の強豪にも、日本男子初の1次リーグ未勝利の屈辱だけは許されなかった。
『アテネ経由ドイツ行き』が合言葉だった。しかし、アテネの地は踏めずに終わった。それでも山本監督は「ここからの2年間が大事。ここに来られないと感じられないこともたくさんあった」と振り返る。この試合では菊地、石川が先発。06年ドイツW杯へ、フィールド選手全員にピッチを経験させた。
この世代が出場した01年世界ユース選手権で準優勝したのがガーナだった。当時の日本はやはり2連敗し、1次リーグ敗退が決まっていたが、3戦目で何とか白星をつかんだ。それほど実力差のあったガーナに対して、闘争心を失うことなく挑んだ。
ガーナは結局、1次リーグ敗退…。厳しいアジア予選を勝ち抜き、積み上げた山本ジャパンの44試合目。世界最多の実戦経験は確実に世界との距離を縮めている。
『ブラック・メテオルス』(黒い流星)と呼ばれるガーナとの戦いを終え、山本ジャパンは737日の歴史に幕を閉じた。敗北の中でつかんだ1勝。“流れ星”に込めた青年たちの夢は、2年後に向けて疾走する。
★高原両親がスタンド観戦、応援届いた
肺動脈血栓塞栓症再発の危険からオーバーエージ(24歳以上)招集を見送られたFW高原(ハンブルガーSV)の両親が観戦に訪れた。父・健治さん(56)は、山本監督の母校でもある日大三島高のバレーボール部顧問で同監督とは旧知の間柄。山本ジャパンの五輪ラスト試合の応援に駆けつけた。スタンドにはMF小野の母・栄子さん(59)の姿も。観戦は3戦連続。シドニー五輪落選の悔しさを知る母の目は潤んでいた。
★パラグアイがトップ通過、ガーナ涙のむ
パラグアイもイタリアを1−0で破り、2勝1敗の勝ち点6でB組トップ通過を果たした。前半14分にバレイロが挙げた1点を、持ち前の堅守で守り抜いた。イタリアとガーナは1勝1分け1敗の勝ち点4、得失点差も0で並んだが、総得点(イタリア5、ガーナ4)でイタリアが2位となり決勝トーナメントに進んだ。日本戦のできが明暗を分けた形だ。
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