【サッカー】なでしこは、山本ジャパンの魂と“物資”受け継ぐ

なでしこジャパン 【ボロス(ギリシャ)18日=佐藤春佳】 準々決勝の対戦相手が米国に決まったサッカー女子日本代表が18日、試合が行われるテッサロニキ入りした。1次リーグ敗退が決まっている山本ジャパンも、きょう19日に同地の同じ選手宿舎に1泊することが決定。食糧など救援物資も引き継ぎ“大和魂”をバトンタッチ。メダル獲りの夢へ。日本サッカー最後の砦、なでしこジャパンにすべてが託される。〔写真:さあ、準々決勝は米国戦。なでしこが強豪に挑む。左からFW陣の大谷、荒川、丸山=共同



 山本ジャパンからなでしこジャパンへ。“大和魂”が引き継がれる。強豪米国との準々決勝に備えて18日、テッサロニキ入りした女子日本代表。その選手宿舎に、心強い大応援団が駆けつけることになった。

 ガーナとの1次リーグ最終戦を終えた男子代表が、米国戦前日となる19日、乗り継ぎのためテッサロニキ入りし、同じ選手宿舎に1泊することが決まった。決勝トーナメント進出を見据えて大量に確保してあったカップ麺4ケースや米、レトルト食品など残った日本食や医療用具など、“救援物資”もそのまま引き継がれる。

 同じブルーのユニホームで戦いながらも、女子には男子が遠い存在だった。今年3月の男子のアジア最終予選日本ラウンド前、同時期にJヴィレッジ(福島)で合宿を張ったが、宿泊棟は別だったうえ、当時は山本ジャパンが集団下痢騒動の真っただ中で選手交流もなかった。

 対戦相手の米国はFIFAランク2位と強豪だが、今年6月の米国遠征中、練習試合、親善試合はともにドローだった。勝てない相手ではない。同じく格上相手に『死のB組』を戦った山本ジャパンのスキルと試合から得た教訓を持ってすれば百人力。あこがれのMF小野(フェイエノールト)らとの対面、激励は大きな力になるはずだ。

 DF闘莉王(浦和)は「本当は男女そろってメダルを獲りたかった。女子にはもっと上に行ってほしい」と熱いエール。山本ジャパンの魂を受け継ぐなでしこが、アテネに残る日本サッカーの灯を守り抜く。

★米国★

 女子サッカーの世界大会は最低でも3位という強豪国。W杯は91、99年に優勝、95、03年に3位。五輪は96年に優勝、00年に準優勝と、今回も優勝候補の一角に挙がる。日本との過去の対戦は米国の12勝3分け。主力選手はエースFWミア・ハム。最新FIFAランクは2位(日本は13位)。

★沢は第2の故郷相手に意欲満々

 MF沢(日テレ)は第2の故郷・米国相手の準々決勝に意欲満々。昨季まで米女子プロサッカーリーグ、WMLSのアトランタビートに所属していた。「知っている選手もたくさんいるし、やってみたい」と大会前から対戦を心待ちにしていた。今年6月の米国遠征は右ひざ手術のため断念。満を持して臨む準々決勝で“育ての国”に恩返し弾を決める。

★なでしこジャパンを商標登録

 日本サッカー協会は18日、五輪サッカー女子日本代表の愛称「なでしこジャパン」を特許庁に商標登録の申請をしていることを明らかにした。

★8強組み合わせ決まる

 17日で女子は8強が出そろった。準々決勝の組み合わせはドイツ−ナイジェリア、米国−日本、スウェーデン−豪州、メキシコ−ブラジルに決まった。


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