【サッカー】協会としこりも…山本監督五輪後“辞職”
【ボロス(ギリシャ)16日=佐藤春佳】サッカー男子日本代表は15日のイタリア戦に2−3で敗れ、1次リーグ敗退が決まった。来年3月まで日本サッカー協会との契約が残る山本昌邦監督(46)は、今後について「真っ白です、正直…」と五輪後に辞職する可能性が高い。古巣・磐田などJクラブも水面下で動きを見せており、同監督の去就問題から目が離せなくなった。〔写真:山本監督は試合後に協会批判も展開。五輪後に辞職する可能性が出てきた=撮影・那須稔〕
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一夜明けても悔しさは消えない。控え組だけが参加した16日昼の練習を終えると、山本監督は練習場を往復しながら思案にくれていた。今後の去就について「頭の中が真っ白です、正直…。改めてやらなければいけないことの多さに直面した」と明言を避けた。
五輪が終われば、チームは解散。歴代の五輪代表監督は大会後に任期満了となっていたが、山本監督の場合は、日本サッカー協会と来年3月までの“コーチング契約”が残っている。五輪後は02年の立ち上げ当初にヘッドコーチを務めていたジーコ・ジャパンへの復帰が自然な流れだった。
だが、白紙を示唆するのは山本監督だけではない。協会の田嶋技術委員長も「ガーナ戦が終わってからお話しします」と言葉を濁すなど、関係者の間では「協会からは離れたいと言うのではないか」と辞職するとの見方が強い。
15日のイタリア戦は2−3というスコア以上の完敗。FWジラルディーノ(パルマ)らセリエAの猛者に圧倒され、開始8分までに2失点した。世界との力の差は明白だった。パラグアイ戦を含めて5得点7失点という試合展開に、川淵キャプテンも「こんなことは普通ありえない」と顔を紅潮させた。
山本監督は試合後、選手に「自分が言う必要のないくらい戦う姿勢を見せてくれた。2年後(06年ドイツW杯)への財産にしてほしい」とエールを送った。その一方で思わず協会に対する不満をもらした。
FW高原(ハンブルガーSV)の招集見送りについて「こういう大会は周りを取り囲む戦い。残念ながらその点で悔いが残る。勝利への意識の違いは、イタリアのオーバーエージ3人を見れば分かる」と吐露。高原をめぐる問題については、これまでも「9月になったらお話しします」などと微妙な発言を繰り返してきた。
辞職すれば、02年W杯後、監督就任要請に動いた古巣・磐田を筆頭にしたJクラブによる獲得合戦が予想される。18日のガーナ戦が五輪ラストさい配。その後の山本監督の決断に注目が集まる。
◆FW大久保(C大阪) 「個人的にはドリブルとか楽に行けた。パスも出せた。ただ3敗では帰れない。次は勝ちたい」
◆DF闘莉王(浦和) 「イタリアは一歩高いレベルで競っているのを感じた。自分たちの未来につながる試合だった」
★徳永はガーナ戦絶望的
MF徳永悠平(早大)が右太もも打撲のため、18日のガーナ戦の出場が絶望的となったことが16日、明らかになった。徳永はイタリア戦で負傷し、前半途中に交代していた。
★それでもイタリアは“苦戦”を糾弾される
日本に勝ったイタリアは試合後、自国メディアから2−3の“苦戦”を糾弾された。「われわれは欧州選手権の疲れもある。もっと体調が整っていれば、守備でこんなに苦心はしない」とジェンティーレ監督。最終的に日本戦の2失点が響く可能性もあり、タジタジだった。
★イラク連勝でベスト8
男子D組のイラクは15日、コスタリカを2−0で下して2連勝。同組2位以内が確定し、C組の優勝候補アルゼンチンに続く準々決勝進出を決めた。7月にはシュタンゲ監督が突然の辞任。不測の事態をも跳ね返した。五輪イベントの音楽祭が行われていたアテネ中心部のオモニア広場では、15日深夜から約200人のイラク人が押し寄せ、新国旗を振りながら「イラク、イラク」の大合唱。警官隊が周辺道路を封鎖する騒ぎにまで発展した。
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