【サッカー】なでしこジャパン、準々決勝の相手は果たして

 決勝トーナメント進出決定から一夜明け、サッカー女子日本代表は休養に務めた。0−1で敗れた14日のナイジェリア戦では、MF宮本ともみ(25)=伊賀=が右太もも外側を8針縫う負傷。20日の準々決勝には間に合う見込みだが、やはり問題はその相手だ。日本は1位か、2位か、それとも3位通過か。17日のスウェーデンvsナイジェリアに熱視線が注がれる。



 決勝トーナメント進出は決まった。だが理想的な展開ではない。14日のナイジェリア戦から一夜明け、ストレッチや軽いランニングなどで体をほぐし、ゆっくり休養した乙女たち。「全力を尽くして1つでも上に上がりたい」という上田監督の表情も晴れやかとはいえなかった。

 よもやの0−1敗戦。勝ってE組1位突破を決めるつもりが、試合中のアクシデントで歯車が狂う。攻守の要MF宮本が右太もも外側を8針縫う故障を負った。F組の中国がメキシコと引き分け8強入りが確定したが、それでも安心できないのが現実だ。

 「スパイクされた。医者には20日(準々決勝)はおそらく間に合うといわれた」と宮本だが、万全の状態で臨めるわけではない。となれば、ますます気になるのが日本のE組内での順位。1位と2、3位は天と地ほどの差がある。

 2位なら00年シドニー五輪銅で昨年W杯優勝のドイツ、3位ならシドニー銀で昨年W杯3位の米国が有力。1位なら、この2カ国より実力、実績で劣る豪州となる可能性が高い。この組み合わせが大会前からの理想、つまり夢のメダルへの“近道”だった。

 まだ1位の望みは残している。17日にスウェーデンがナイジェリアに1−0で勝ち、さらにイエローカードを1枚でも食えば…。会場も順位によって3通り。アテネから移動もできないまま、なでしこジャパンが熱視線を送る。

 ◆DF下小鶴(高槻)「何をしてくるか分からない未知のチームで難しかった。油断していたわけではないが、向こうの方がボールに集中してガツガツ来ていた」

 ◆FW大谷(TASAKI)「結果は結果として、修正点を反省する。もう少し(好機に)きっちり決められればよかった。最初はバタバタしたけれど、試合中に立て直すことができたのは収穫」

ナイジェリアが●0−1のとき★

 順位決定は(1)勝ち点(2)得失点差(3)総得点(4)直接対決の順だが、この場合は3カ国が完全に横一線で並ぶ。次に優先される項目が今大会で初導入された「フェアプレーポイント」。各国とも持ち点10点から警告で1点、退場で3点を引かれていくシステム。現在、日本とスウェーデンは10点。ナイジェリアは9点。スウェーデンに減点があれば日本が1位突破。なおかつ、順位決定できない場合は抽選。

勝ち点1で終わった中国、1次敗退覚悟

 女子F組の中国はメキシコと1−1の引き分け。張海涛監督は「目標は、ドイツと引き分けてメキシコに勝つことだったができなかった」と敗退を覚悟した。初戦でドイツに0−8大敗。勝ち点1で終了した。1次リーグ突破の条件が、17日のE組スウェーデンの敗戦、同じF組メキシコの大敗ではあまりにも厳しい。「われわれ若いチームにとって大事なのはこの2試合から教訓を得ることだ」と完全に敗者の弁だった。


著作権、リンク、個人情報について