【サッカー】宮本負傷で黒星、なでしこホロ苦「8強」
1次リーグE組のサッカー女子日本代表は、ナイジェリアに0−1で敗れたが、準々決勝進出は決まった。日本は1勝1敗の勝ち点3でリーグ戦の日程を終え、F組の中国vsメキシコが1−1で引き分けたため、3位の場合でも、8強入りを争うF組3位より成績で上回ることが確定した。E組の順位と準々決勝(20日)の相手は、17日のE組最終戦スウェーデンvsナイジェリアの結果で決まる。〔写真:前半39分にMF沢がヘディングシュートを放つが決まらず。ナイジェリアゴールは割れなかった=撮影・尾崎修二〕
◇
■日本vsナイジェリア詳細へ
女子サッカー史上初の五輪ベスト8進出決定にも素直に喜べない。焦燥感だけが募る中で鳴った試合終了のホイッスル。「チーム戦術では日本よりも劣る」と上田栄治監督が分析していた伏兵ナイジェリアに喫した黒星が、夢のメダル獲得への青写真を暗転させた。
順風満帆だった「なでしこジャパン」に衝撃が走ったのは前半20分だった。MF宮本の表情が激痛に震える。ナイジェリアの危険なタックルで左太ももが切り裂かれた。8針を縫う重傷。不動のボランチを失った日本のバランスは崩れ、後半10分に先制点を許した。
日本女子代表が結成されて以来、通算172試合目にして初対戦となるアフリカ勢。驚異の身体能力が、11日の初戦で昨年のW杯準優勝のスウェーデンを撃破した日本を苦しめる。「日本の出来は悪くなかった。相手の方が非常によかった」と上田監督も脱帽した。
3本の決定的なシュートを放ったエースのMF沢が天を仰ぐ。「今日は正直、悔しい。これをプラス思考に変えたい」。F組で中国が引き分けたことでベスト8進出は決まったが、20日の準々決勝の対戦相手と試合会場の決定は17日まで持ち越されることになった。
勝てばE組1位突破が決まり、メダルへの視界が一気に開けた。「たとえ(準々決勝で)ドイツや米国と対戦することになってもデータはある」と上田監督。幸いにも宮本は20日の準々決勝には間に合う。「なでしこジャパン」は15日を完全オフに充て、巻き返しへの鋭気を養う。
◆日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン 「残念だね。宮本が欠場したのが痛かった。彼女がいないと攻守とも痛い。今日は有効なスルーパスがなかった」
★なでしこジャパンの今後★
日本は1勝1敗。17日のスウェーデンvsナイジェリアの結果次第で、1、2、3位いずれの可能性もある。ナイジェリアが勝ちか、引き分けなら、ナイジェリア1位で日本は2位。スウェーデンが2点差以上つけて勝つと、スウェーデンが1位、日本は2位。スウェーデンが2点以上とって1点差で勝つと、スウェーデン1位、日本は3位。スウェーデンが1−0で勝つと、3チームが勝ち点、得失点差、総得点で並び、フェアポイントシステム(イエロー、レッドカード数の比較)で決める。現在、日本とスウェーデンは0枚。ナイジェリアはイエロー1枚。従って日本が1位通過するには、スウェーデンが1−0で勝って、かつイエローカードかレッドカードを受けた場合のみ。
★アテネ五輪女子サッカー大会方式★
出場10カ国。3カ国ずつ2組(E、F組)、4カ国1組(G組)の計3組に分かれて1次リーグ。E、F組の2位までと3位同士の成績上位チーム、G組の3位までの計8カ国が決勝トーナメントに進出する。準々決勝は20日から。
|