【サッカー】那須が決意の丸刈り、日本必勝の3トップ
負ければ1次リーグ敗退が決まるイタリア戦に臨む。3−4で敗れた12日のパラグアイ戦で自身のクリアミスで失点を許した主将のDF那須大亮(22)=横浜M=は、頭を丸刈りにして決意表明。また、山本昌邦監督(46)はFW平山相太(19)=筑波大=を中心にした3トップでイタリアの堅守を打ち破る考え。まさに、背水の陣だ。〔写真:決意の丸刈りでイタリア戦に臨む那須=中央。パラグアイ戦の借りを返す!=共同〕
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負ければ1次リーグ敗退が決定。勝利が絶対条件という背水の陣にチームは一つになった。
13日夜。パラグアイ戦の控え選手と途中出場組だけ参加した練習に、見慣れない丸刈り頭が現れた。主将の那須だ。「初心に戻ってやり直す意味です」。鹿実高以来というすっきりした頭をかき、笑顔を見せた。
自身の痛恨ミスから2失点を喫したパラグアイ戦後の深夜2時。落ち込む那須にバックアップGK林(広島)が声をかけた。「オレがやるからお前もやれよ」。MF小野がバリカンを手にまず林を断髪。ひとりB級ホテルに泊まり、チームのために雑用もこなす林が率先して頭を刈る姿に「悩んでいる手を心が動かしました」と那須もバリカンを手に取った。
山本監督は、ミーティングで選手らを鼓舞した。「やりがいがある試合になったじゃないか。自信を失うな。こういう状況を乗り越えて成功することが力になる」。イタリアは五輪予選を兼ねたU−21欧州選手権を制した強豪。厳しい戦いとなることは必至だがチームが一つになれば、不可能はない。
また“勝負布陣”で臨むことも決めた。「普通のままじゃ厳しい。勝負どころを見極めたい」。山本監督が選択するのは、FW平山を中央に、田中達、大久保の3トップ。五輪アジア最終予選でもがけっ縁のUAE戦で飛び出した、超攻撃的布陣だ。MF小野がボランチ(守備的MF)位置まで下がることで同時に、ボールの落ち着きどころもできる。
14日夜のスタジアム練習では、選手が全種類のスパイクを持参し、初戦で苦戦したピッチの細かな感触を把握する予定。万策を尽くして臨む大一番。世界1の堅守『カテナチオ』を力強い弾丸となった山本ジャパンが突き破る。
★イタリア本気!!
サッカー男子イタリア代表を率いるジェンティレ監督が14日、会見し、日本戦に向け「初戦で(ガーナと)引き分けたので、選手の危機感は強い。スタートから全力で戦う」と抱負を述べた。MFパロンボは故障で出場が微妙。ジェンティレ監督は「疲労を考慮し、何人かは入れ替える」と話した。オーバーエージのMFピルロは「アグレッシブに攻めたい」と意気込んでいた。
★イタリア戦の結果でこうなる★
初戦パラグアイ戦を落とした日本だが、イタリア戦、最終戦ガーナ戦を連勝すれば決勝トーナメント進出が確定する。イタリア戦に引き分けると、最終戦に勝つか引き分けで、他会場の結果次第では決勝トーナメント進出の可能性がある。残り2試合、1敗でもすれば1次リーグ敗退が決定。もう1つも落とせない。
★「ピンチはチャンス」が合言葉
日本の合言葉は『ピンチはチャンス』だ。鉄壁のDFを誇るイタリアの“穴”は右サイド。MFピンツィ(ウディネーゼ)は8月2日まで完全オフを取っており、コンディションが上がっていない状態。ガーナ戦の途中から入ったMFメスト(レッジーナ)の調子も悪くいまだ不安定。
「イタリアとはサイドの攻防になる。ウチは中を生かしたいし、引っ張り合いになるだろう」と山本監督はニヤリ。MF石川(FC東京)、松井(京都)を左サイドで起用し突破口とするウルトラCもある。
イタリアの選手は、日本−パラグアイ戦のVTRを観戦中、停電に襲われるハプニング。14日にボロス市内のホテルで会見したジェンティーレ監督は「試合は半分しか見ていない、日本は油断できないチーム」と余裕の表情。MFピルロ(ACミラン)も「日本の選手はオノしか知らない」と話すなど日本に比べ研究不足は明白。これはチャンスだ。
★悪夢のパラグアイ戦★
12日(日本時間13日)の1次リーグ初戦(ボロス)。前半5分、DF那須の判断ミスからパラグアイFWヒメネスに先制される。22分にPKをMF小野が決めたが、26分、37分に追加点を奪われる。後半8分、再びPKを小野が決め1点差に迫るが、後半17分にパラグアイが加点。後半36分に大久保が1点を返すに止どまり、4−3で惜敗した。
★男子サッカーの勝ち上がり方式★
出場16カ国。4カ国に分かれて1次リーグを行い、各組2位までの8カ国が決勝トーナメントに進出する。各組の順位は(1)勝ち点(2)得失点差(3)総得点(4)直接対戦成績…の順で決定される。
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