渡辺祐香、ともに戦った頼もしいナイキ号
愛馬とともにアテネを堪能した。五輪初出場で27日の障害馬術飛越個人決勝で39位となった渡辺祐香(37)=ヤマハつま恋乗馬倶楽部=は、昨年10月に出会ったナイキ号を頼もしく見つめた。
「すごく大きな経験になりました」
障害馬術は、馬場内の障害物を飛び越す競技。2次予選まで一つも障害を落とさなかった渡辺は「できすぎです」と笑顔をみせた。
昨年5月、一緒に代表選考レースに挑むはずだった馬が故障。ピンチに陥った渡辺を救ったのがナイキ号だった。
ナイキ号の馬体重は550キロを超える大型。非力な女性がコントロールするのは難しいとみられていたが、相性は抜群だった。東良弘一監督(57)は「おっとりした渡辺の性格が、おとなしい馬にマッチした」と分析した。
馬術は五輪競技の中で唯一、すべての種目で男女の区別がない。1932年ロサンゼルス五輪で金に輝いた「バロン・ニシ」こと西竹一以来、72年ぶりのメダル獲得はならなかったが、8月26日で37歳を迎えた渡辺に、ナイキ号が満足感をプレゼントしてくれた。
〔写真:ナイキ号に乗ってアテネを駆け抜ける渡辺。愛馬と一体となって障害を越えた=共同〕
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