虎戦士からは安藤&藤本が長嶋ジャパン入りへ

安藤 8月のアテネ五輪の日本代表スタッフ会議が21日、東京都内で行なわれ、阪神からは安藤優也投手(26)、藤本敦士内野手(26)の代表入りが確定的となった。一時は7人もが候補者として大量指名された阪神だが、安藤、藤本の2人にようやく絞り込まれた。〔写真:阪神から長嶋ジャパン入りするのは安藤=上=と藤本=下=になりそうだ

 虎の縦じまから、夏のアテネで日の丸を背負って戦う。長嶋ジャパンに阪神から安藤、藤本が指名されることが確定的となった。

 この日、東京都内で行なわれた日本代表のスタッフ会議。その席で25日のメンバー発表まで2、3の修正点はあるものの、日本代表メンバー24人が事実上内定、各球団に通達された。「メンバーを最終的に確認しました。あとは長嶋監督に最終決定してもらいます」と球界関係者。1球団2人ずつの日本代表メンバーに、阪神から最後まで残った名前が安藤、藤本だった。

藤本 今回の代表選考に関して、昨年のセ・リーグ優勝チームの阪神からは、大量に候補者が出た。アテネ五輪予選の際も指名を受けた安藤、赤星に加えて、チームリーダーの今岡、左のエース・井川、そして藤本、または右のエースに成長した福原、控え捕手候補として野口の名前まで。大量7人の候補者の中から、他球団の候補との編成をにらんで、選考が繰り返されてきた。

 安藤は社会人時代(トヨタ自動車)からW杯出場、そして、昨年の五輪予選でも貴重な中継ぎとして活躍した。安藤本人もかねてから「選ばれたら行きたいですね。すごいプレッシャーの中で投げるわけですけど」と意欲は見せていた。いわば今回の代表内定も規定路線とも言える。

 その安藤を軸に、残る1人は井川、福原らも有力視されてきた。そこに追加候補として浮上したのが藤本。日本代表選考に関しても影響力を持つ球界関係者も「阪神からは安藤に加えて藤本だろう」と有力候補に上げていた。

 藤本は昨年、打率.301の成績を残すなど阪神のリーグ優勝に貢献。今季もルーキー・鳥谷との遊撃争いを制して、阪神の正遊撃手の座を不動のものにしたガッツマン。藤本自身は代表の追加候補に名前が挙がった時点から「名誉なことですけど、選ばれないんじゃないですか」と語っていた。確かに国際試合の経験がないことなどを疑問視する声もあったが、長打力を誇る野手がそろった長嶋ジャパンに、貴重なユーティリティープレーヤーとして、その俊足、巧打が評価された。

 野球界の期待を胸に、8月のアテネで燃える。安藤、藤本の2人が長嶋ジャパンで世界へ羽ばたく。

★8月どうする、抑えに不安

 阪神からアテネ五輪代表となるのは、安藤、藤本に加えて、豪州代表候補のウィリアムスも予想される。つまり、遊撃手に、左右の抑えが五輪期間中、一挙にチームを離脱してしまうわけ。

 それだけに正念場の夏場の戦い方に岡田監督も深刻。早期に対策を立てるため、これまで中畑清氏、高木豊氏、大野豊氏ら日本代表のスタッフが球場へ訪れる度に「早めに誰が選ばれるかを教えてほしい」といち早い代表確定を願っていた。

 ウィリアムス、安藤の代役として、当初、リガン、モレルの2人を考えていたが、そのリガンが右ひじ内側側副じん帯損傷で離脱。モレルも安定感が今ひとつの状態だ。新外国人として獲得が決まったホッジスは先発、中継ぎもできる、という触れ込みだが、代役としては未知数。抑え陣の不安材料は解決できないまま五輪期間に突入してしまうかもしれない。

 一方、藤本にしても貴重な正遊撃手。代役可能なのは春季キャンプでライバルだったルーキー・鳥谷、さらにベテランの久慈、沖原あたり。今季、故障禍で悩む阪神にとって、さらに安藤、ウィリアムス、藤本の3選手が五輪で抜けるダメージはけっこう大きい。


著作権、リンク、個人情報について