長嶋ジャパン、YAWARA金パワーいただき!

中畑ヘッドコーチ 長嶋ジャパンがYAWARAちゃんから金メダルパワーを注入! 五輪野球日本代表が、14日に行われる柔道女子48キロ級代表の谷亮子(28)の応援に乗り出すことが明らかになった。当初は夫の谷佳知外野手(31)=オリックス=ら数人で応援の予定だったが、24戦士全員の意志が「ともに金を」で一致。15日の初戦(対イタリア)、そして悲願の金メダル奪回に向けて、気持ちを一気にヒートアップさせる。〔写真右:代表24人でYAWARAの試合を観戦することを決めた野球日本代表の中畑ヘッドコーチ=AP。同中:谷の試合を観戦する野球日本代表。同下:柔道女子48キロ級の金メダル候補、谷亮子。試合を観戦する野球日本代表は、その気迫を吸収する

 アテネの青い空、古(いにしえ)からの大地を共有する“日の丸”意識が、どんどんと大きくなった。YAWARAちゃんを応援したい。ともに闘おう−。前日(11日)にアテネ入りした長嶋ジャパン24戦士が、14日に行われる柔道女子の谷を一致団結して応援することになった。

野球日本代表 「一緒に応援に行きましょうって、ミヤ(宮本主将)も言ってきているんだよ。強制はしないけど、みんなで行くことになる。緊張感の中で試合を見ることで、(金メダルへの)気持ちも高まってくるだろうから」

 中畑ヘッドコーチは、谷の抜群の集中力、五輪連覇への闘争心が、長嶋ジャパンに及ぼす“YAWARA効果”に期待を寄せた。

柔道女子48キロ級の金メダル候補、谷亮子 アテネ金メダル第1号の呼び声高い谷。長嶋ジャパンとは切っても切れない縁がある。YAWARAは金メダルを獲得した前回2000年シドニー大会の直前に長嶋監督と会食。昨年9月の世界選手権V6達成後にも祝勝会を開いてもらった。同12月の谷との結婚披露宴では長嶋監督が主賓としてあいさつ。夫の谷もまた、昨秋の五輪予選を長嶋ジャパンの一員として戦い優勝に貢献した。アテネに長嶋監督はいない。ただ「一緒に日の丸を一番上に揚げよう」と誓い合ったその意志を24戦士が受け継いだ形だ。

 当初は夫の谷と中畑ヘッドの2人が応援する予定だった。だが、同競技が午後6時までに決勝を終えるタイムスケジュールから、午前中の練習や監督会議にも影響しないと判断。また、選手宿舎と同会場との移動時間もバスで約40分で済むこともあり、翌15日の初戦(対イタリア)に支障が出ないことも確認された。何より「こういうカップルはなかなか出ないよ。夫婦そろって金メダルなんてね」と語る中畑ヘッドの粋な心遣いが、チームをさらに強固な一枚岩へと仕立て上げた。

 長嶋ジャパン24戦士はこの日午後6時(日本時間13日午前零時)から予選、準決&決勝の7試合を戦うメーン球場でアテネ初練習を敢行。決戦の地についにその第一歩を記す。長嶋ジャパンも、YAWARAも、ベクトルの行方は表彰台のてっぺん。気持ちは必ず一つになる。

 谷亮子の夫、谷佳知(31)=オリックス 「(応援については)チームの方針に従います。(特に意識せず)普通に応援したい」

キューバに“先制攻撃”だ

 14日の練習後に行われる監督会議で、中畑ヘッドが金メダルの最大のライバルとなるキューバに“先制攻撃”を仕掛ける。7月13、14日の壮行試合ではキューバ投手陣の牽制(けんせい)球に引っ掛かり、アウトになるシーンがあった。「(牽制フォームが)時計と逆周りだったり、セットポジションで一度も静止しなかったり。ルールでは完全にボーク。会議でもう一度、確認をしたい」と、審判団にルールにのっとるように強く訴えるつもりだ。

「3」の日の丸も開会式を行進する

 これも長嶋イズムだ。13日の開会式に出席する野球日本代表の中畑清ヘッドコーチ(50)が、入場行進で長嶋茂雄監督(68)が直筆で「3」と書き込んだ日の丸を持参するプランを披露した。

 「あの『3』が入った日の丸をぜひ、持っていきたい。(不参加の長嶋)監督が一番楽しみにしていたのが、日本選手団の行進だったから」

 同ヘッドが明かしたプランの1つが監督が直筆を記した日の丸を背中にかける方法。午後9時(現地時間)から始まる行進で「3」がアテネの夜空を見上げる格好だ。

 縦1メートル、幅2メートル大の日の丸は直前合宿(イタリア・パルマ)の際の親善試合でもベンチの壁に張られ、本大会でもベンチに持ち込まれる予定。「フォア・ザ・フラッグ」の魂は一時も忘れない。

アテネ初練習

 12日午後6時(日本時間13日午前0時)から、日本代表はアテネ初練習を行い、球場施設などを確認。和田(ダイエー)は強い太陽光線に「やばいッスよ」と驚いた様子だった。また、練習で打撃投手を務めた中畑ヘッドコーチは「4月に視察したときと風が逆(ホームラン風)なので注意しないと」と警戒していた。


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