長嶋ジャパン金ローテ!上原が開幕、準決、決勝フル回転

和田 【パルマ(イタリア)9日=山田 貴史】長嶋ジャパン、金メダルローテ決定だ! アテネ五輪野球日本代表の先発ローテーションが明らかになった。上原浩治投手(29)=巨人=が8・15イタリア戦で開幕投手を務めるほか準決勝、決勝ではフル回転でバックアップに入る。五輪ベンチにこそ入らないが、長嶋茂雄監督(68)の意向を強く反映した、まさに長嶋ジャパン黄金ローテだ。〔写真:10日の親善試合に先発する和田。五輪では金メダルのかかる大舞台、決勝での先発という大役が待ち受ける=撮影・尾崎修二

 戦闘態勢はついに整った。五輪2大会ぶりのメダル、そして20年ぶりとなる金メダル奪回が“宿命”づけられた、まさに黄金ローテが決まった。

 「開幕3戦目までが非常に重要になる。特に開幕2試合で、波に乗れるかどうか」

 中畑ヘッドコーチが離日前から口にしていたその言葉通り、盤石の先発ローテが完成した。

 8・15開幕(イタリア)先発は上原。昨秋のアジア予選の開幕戦(中国)での快投はまだ記憶に新しいが、本番もやはりこの男がマウンドに上ることになった。続く第2戦(オランダ)は松坂。右腕ダブルエースできっちりと開幕2連勝をもくろむ算段だ。

 そして注目の第3戦(キューバ)が左腕エースの和田。「縦に大きく曲がるカーブなど、変化球が有効」(大野投手コーチ)との理由から白羽の矢が立った。その後も公式戦で好調だった岩隈、清水をローテの軸に据えることになった。

 これらは脳梗塞(こうそく)でリハビリ中の長嶋監督の意向が強く反映された結果だ。全幅の信頼を置く絶対的エースの上原は金メダル奪回に欠かせない存在。「メンバー決定時に先発ローテもほぼ決まっていた」と大野投手コーチが証言するように8・24準決勝(松坂)、翌25日の決勝(和田)で上原を中継ぎ、そしてストッパーとしてフル回転させることも長嶋監督の当初の構想だった。さらに万が一、予選のキューバ戦で和田が打ち込まれた場合には、決勝での上原起用も想定。巨人監督時代に自らが育て上げた右腕に、文字通り全権を委任する。

 上原はこの日も完全ノースロー。前日8日のセリエA1選抜戦で2回5Kと結果を出し、状態は万全。パルマ入りから続けるランニング調整に終始した。また、10日の親善試合第2戦で登板する岩隈、清水も「普通に投げられれば」(岩隈)、「四球を出してもいろいろと試す試合だから」(清水)と緊張の様子は全くなかった。

 「先発には6回は投げてもらいたいね。悪くても(黒田、三浦の)ロングリリーフがいる。継投のタイミングだろう」と大野投手コーチも胸を張る。フォア・ザ・ゴールドメダル。決戦の地・アテネにいよいよあす11日、24人の長嶋ジャパン戦士が乗り込む。自信とそして誇りを胸に−。

 ◆セリエA選抜に快勝した8日の親善試合第1戦をテレビ観戦した日本代表・長嶋茂雄監督(68)=長男の一茂氏を通じてコメント 「順調に調整が進んでいることを感じてひと安心した。環境、グラウンドコンディションの違いなどに早く慣れてほしい。選手の汗のかき方からパルマの気温の高さを感じるが、まだ多少時差ぼけが残っていると思うので、体調面には十分に気を付けて、調整を進めてほしい」

親善試合・予想スタメン
日   本
選 手
福 留
宮 本
高橋由
城 島
中 村
小笠原
DH和 田
藤 本
投 手−−−

★松坂がフェンス越え5発

 松坂が代打練習? 第2戦(対オランダ)と準決勝に先発する松坂が、練習終了後の特打で金子と並んで快音を響かせた。約10分間でフェンス越え5発の非凡な打撃センスを披露。「気分転換ですよ。でも、思ったよりボールが飛びますね。代打はないですよ」と苦笑い。

★星野SDが激励

 阪神・星野SDがテレビ解説のため取材を兼ねて激励に訪れた。「メンタル面も強く、技術も持つ選手たちだよ。このレベルは練習を見ていても楽しい」とバックネット裏から目をこらした。「予選でも全勝するつもりでやってほしい。金メダルのポイントは、いかに無駄な点をやらないかだね」と話した。

★ブックメーカーは1.90倍の2位

 英国政府公認のブックメーカー「SSPインターナショナル社」の最新オッズが判明。長嶋ジャパンは1.90倍の2位にランク付けされた。トップは1.80倍のキューバ。以下、カナダ、台湾の順で最下位がギリシャ、オランダの81.00倍となっている。


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