長嶋ジャパン爆勝発進!松坂3回無失点、上原2回5奪K

松坂は3回4Kの圧巻投球でセリエA1選抜をねじ伏せた (五輪野球日本代表イタリア合宿、8日、パルマ)松坂大輔投手(23)=西武=が長嶋ジャパンの欧州初戦、イタリア・セリエA1選抜との親善試合に先発。MAX150キロで3回を1安打4奪三振で無失点に封じれば、上原浩治投手(29)=巨人=も3番手で2回を無安打5三振とピシャリ。五輪開幕投手(15日、対イタリア)のライバル競演で10−0と爆勝発進し、金メダルへ視界良好!〔写真左上:松坂は3回4Kの圧巻投球でセリエA1選抜をねじ伏せた=撮影・尾崎修二。同左中央:派手なガッツポーズは上原=共同。同右下:ベンチの中畑ヘッドの横には、長嶋監督直筆の背番号「3」が書き込まれた日の丸=共同

 気温30度を超える北イタリアの陽光も、午前中の雨で軟らかくなったマウンドも、ハンデになどならない。松坂が、イタリア・セリエA1選抜をねじ伏せた。MAX94マイル(約150キロ)で、3回を1安打4奪三振の無失点。格が違った。五輪仕様のビジター用ユニホームが、輝いた。

 「ボールは、まあまあ。ある程度、満足です。初回は変化球が思い通りいかなかった。二回から修正できた」

派手なガッツポーズは上原 前日(7日)のブルペンで「小ぶりだけど重くて縫い目が硬い」と、五輪公式球に戸惑いを見せていたのが、ウソのようだ。前日の練習後、「ストライクゾーンを意識して投げたい。状況によっては広いゾーンが有効になるから」と語っていたように、外角に広い、これも国際仕様のストライクゾーンをフル活用。4三振はすべて見逃しだった。

 2大会連続五輪出場のなせる技、適応力と実践力を発揮し、8・15五輪開幕投手の座を、グッと引き寄せた。

 いや、負けじと快投をみせ、松坂以上にイタリア人の1000観衆から拍手を浴びたのが、上原だった。六回から登板し、144キロ速球とフォーク、スライダーを惜しみなく披露し、5者連続三振の快投劇。最後の打者こそ左飛だったが、三塁側ベンチに戻る時、イタリアンに負けない、派手なガッツポーズと笑顔を爆発させた。

 「最後だけ三振を狙った。そういうときに限って打たれる」とおどけて「フォーク(を投げるとき)が滑る。一発につながるので注意しないと」と収穫を口にした。

中畑ヘッドの横には、長嶋監督直筆の背番号「3」が書き込まれた日の丸 オレ流調整の成果だ。日本でのラストゲームとなった3日のヤクルト戦(神宮)で8回127球。合宿2日間で大会公式球に触れたのは、アップ時のキャッチボールだけ。前日の練習でも、この親善試合に登板予定の5投手で唯一、ブルペン入りをしなかった。昨秋アジア予選前も、都内の第1次合宿はランニングと遠投の繰り返し。それでいて、予選開幕投手(対中国)の座も、松坂という大方の予想を覆してゲットし、7回1失点で勝利投手。チームを勢いに乗せ、3連勝の予選突破に導いている。

 五輪開幕投手争いは事実上、2人の一騎打ち。「いい流れを、と、それだけ考えていました」と松坂。「とにかく本番で頑張る」と上原。力の松坂に、キレの上原。ジャパンの命運を握る両雄が、欧州で最高のスタートを切った。

 ◆日本代表・中畑ヘッドコーチ 「(先発の)松坂と(1番で1安打2四球の)福留が勢いをつけてくれた。持ち味発揮? よすぎます」

 こぼれ話 正妻の城島が五輪開幕投手をポロッ!? 前日、ブルペンで松坂の投球を受けたあと「アテネの1ゲーム目に合わせないといけないから」と思わず口にした。だが、大野投手コーチは「否定も肯定もしないよ。まだ誰にも登板日は伝えていないしね。笑って聞いておきます」とサラリ。

★福留が存在感アピール

 福留(中日)が1番として存在感を見せつけた。一回に中前打で出塁し、暴投と2つの内野安打で先制のホームイン。三回の第2打席は振り逃げ後に盗塁を絡め、2点目につなげた。「チームに勢いをつけてくれる選手、積極的な選手を使いたい」と話していた中畑ヘッドもご満悦。

★高橋由が“新長嶋ジャパン”初アーチ

 3番に入った高橋由(巨人)が七回、無死二、三塁から右翼場外に“新長嶋ジャパン”初アーチを放った。前日は「環境に徐々に慣れていかないと」と親善試合の課題を挙げていたが、飛ばないといわれる国際球での一発に満面の笑み。

★レベルは高い!?イタリア『セリエA1選抜』

 日本が対戦した『セリエA1選抜』は、大半がイタリア人選手ながら、先発のエドモンドソン(リミエ)らメジャー経験者も在籍。同投手は98年からブレーブスとマーリンズに在籍し、2年間で9勝(12敗)。他にも米国、豪州、ベネズエラ、ドミニカ、キューバ出身者らによる“多国籍軍”だ。『セリエA1』は10チームで構成され、合宿地のクラブ、パルマも上位の常連チーム。元ヤクルトのニューマンも在籍しており、リーグのレベルは高い。

 メダルの行方は初めて全員プロ選手という最強メンバーを揃えた日本が、金メダル候補の筆頭。最大のライバルが7月の壮行試合でも接戦を演じたキューバ。亡命者が続出しメンバーは入れ代わったが、ベラ、ラソら投手陣、グリエル、セペダの若い主軸は強力。アジア予選では完勝したが、台湾も侮れない。許銘傑(西武)、陳金鋒(ドジャース)ら実力者を揃える。この3強に、プロ主体で注意が必要なカナダ、前回の雪辱を狙う豪州、番狂わせを演じることが多いイタリアが絡む展開が予想される。

親善試合
14
日  本 10
セリエA1選抜
(日)松坂、石井、上原、安藤、小林雅−城島、相川
(イ)エドモンドソン、ニューマン、カバリスティ、マンジェーリ−アンティーグア、ガスパッリ
本=高橋由(日)

親善試合第1戦・投手成績
投 手
松 坂
石 井
上 原
安 藤
小林雅

日   本
選 手
(1) 福 留
(2) 宮 本
(3) 高橋由
(4) 城 島
(5) 中 村
(6) 谷 
(7) 小笠原
(8) DH 和 田一
(9) 藤 本
先発 松 坂
セリエA1選抜
選 手
(1) チャペッリ
(2) カナーテ
(3) バルゲーラ
(4) ソラーノ
(5) DH ガイアルド
(6) アンディーグア
(7) チェッカローリ
(8) モレーロ
(9) ヅレーリ
先発 エドモンドソン

五輪野球・過去の成績】(※は公開競技)
大 会 4 位 監 督
84ロサンゼルス 日 本 米 国 台 湾 韓 国 松永 怜一
88ソウル 米 国 日 本 プエルトリコ 韓 国 鈴木 義信
92バルセロナ キューバ 台 湾 日 本 米 国 山中 正竹
96アトランタ キューバ 日 本 米 国 ニカラグア 川島 勝司
00シドニー 米 国 キューバ 韓 国 日 本 大田垣耕造

アテネ五輪・日本の日程
月 日 予   定
8・9 イタリア・パルマ合宿
練習 11〜14時(18〜21時)
  10 練習 8時50分(15時50分)
練習試合 vsセリエA選抜 11時(18時)
  11 アテネ入り
  13 アテネ五輪開会式
  15 イタリア戦 11時30分(17時30分)
  16 オランダ戦 18時30分(24時30分)
  17 キューバ戦 19時30分(25時30分)
  18 豪  州戦 11時30分(17時30分)
  20 カナダ 戦 11時30分(17時30分)
  21 台  湾戦 10時30分(16時30分)
  22 ギリシャ戦 11時30分(17時30分)
  24 《準決勝》
1位vs4位 11時30分(17時30分)
2位vs3位 19時30分(25時30分)
25 《3位決定戦》 11時30分(17時30分)
《決 勝》 20時00分(26時00分)
  27 帰 国 
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