青ダモかメープルか、メダルの色変える決断
飛ばない…。指に引っかかる…。野球のアテネ五輪代表は、本番での使用ボール(米大リーグ仕様に準ずる)に不安を抱く。五輪の公式球は日本のミズノ社製だが、プロ野球用とは3点の違いがあるからだ。
★重量 日本は約145グラム、メジャーは約148グラム
★素材 日本はコルク芯の周囲を巻くウール100%、メジャーはウール90%に化繊などを混入
★縫い目 日本は縫糸に麻を使うが、五輪球はそれより太い綿のために高い
これらの理由で選手にとっては大きく、反発力が弱く感じるのだ。
打者陣も、指をくわえてはいない。代表選手と契約を結ぶ各メーカーは、国際試合のみで使用が認められる圧縮バットを用意。中心部に樹脂を注入して圧縮することで反発力を増し、城島(ダイエー)高橋由(巨人)谷(オリックス)和田(西武)ら主軸打者は壮行試合や練習で試した。城島は「弾くような感じがあるけど、バランスは変わる。嫌がる選手は多いかも」。慣れるまで時間を要するだけに、日本で主流の青ダモ素材のバットとともに現地へ持ち込む。
また、病気療養中の長嶋監督が推奨するのが、メジャーの大砲が多く使うメープル素材。こちらは表面が硬く、反発力が強い。日本代表では福留(中日)が昨年から使っており、本番では青ダモ素材と併用する予定だ。使い慣れた青ダモか、国際大会限定の圧縮か、メジャーで主流のメープルか。各打者の決断が、メダルの色を左右する。
(アテネ五輪取材班)
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