上原、松坂がカットボール封印!キューバと五輪壮行試合
アテネ五輪の前哨戦となる野球日本代表の壮行試合(対キューバ)が13、14日の2日間、東京ドームで開催される。金メダル奪回に向けた最大のライバル相手に、巨人・上原浩治投手(29)と西武・松坂大輔投手(23)の両エースはこの日、高速カットボールの封印を宣言。腹の探り合いとなる“心理戦”が早くもスタートする。〔写真左:西武・松坂は上原とともに、日本の金メダルのライバル、キューバ戦でカットボールを封印する。同下:巨人・上原は球宴の行われた長野から帰京。13日からの五輪壮行試合に備えた=撮影・今野顕〕
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ベールに包む−。日本の誇る両右腕は、やはり共通の認識だった。
上原 「向こうだって真剣勝負じゃないはず。カットボールは投げないと思う。フォークもそんなに見せない。この時期だし、まだ投げんでもええでしょ」
松坂 「手の内をあえて見せることはないと思う。例えばカットは見せずにいきたい。その辺は城島さんと話していきたいですね」
五輪最大の敵となるキューバとの壮行試合で、UMコンビがいきなり心理戦を仕掛けた。
今春のキャンプで高速カットボールに磨きをかけた上原。フォークボールも通常の落下式から左右へのスライド型へとバージョンアップした。一方、松坂も球宴ではMAX156キロの直球に加え、147キロの超高速カットボールも披露。バットの芯を微妙に外す“魔球”は今や世界の主流になりつつあるが、両右腕のそれは別格。前哨戦となるきょうからの2連戦で敵に塩をおくる必要などサラサラないわけだ。
言葉の裏にあるのは、『力vs力』へのこだわり。日本は過去、キューバに五輪本番で5連敗を喫している。だが、上原は平成9年8月のインターコンチ杯(バルセロナ)で六回途中まで1失点に抑え、キューバの国際試合連勝記録を151で阻止した。
松坂も前回シドニー大会でメダルを逃したリベンジの思いが強い。球数はかなり制限されるが、まずは力勝負でライバルの本当の力量を肌で感じる場にするつもりだ。
「目指すのは一番いい色のメダル」と言い切る上原。情報戦、陽動作戦…。あらゆる方策を駆使して『赤い軍団』に本番で赤っ恥をかかす。
■カットボール カットファストボールともいう。直球とスライダーの中間にあたり、小さく、鋭く変化する球種。バットの芯(しん)を外すのに有効。中指を縫い目にかけ、人さし指を添えて投げるのが普通。主な使い手としては、ヤンキースの守護神リベラ、レッドソックスのマルティネスらがいる。 |
★阪神・安藤が最終調整
アテネ五輪日本代表の阪神・安藤はこの日、甲子園で22球のピッチング。藤本とともに出場する13、14日のアテネ五輪壮行試合(対キューバ)へ向けた最終調整を行った。「モチベーションを高めていきます。オリンピックもシーズンもありますし、これからが正念場ですから」。早くも気合十分。
★ヤクルト・石井は回復順調
アテネ五輪代表で後半戦から一軍に復帰するヤクルト・石井が、神宮球場の室内練習場などで体を動かした。痛めていた左内転筋は回復し、4日の二軍戦で実戦復帰。若松監督も「前に会った(6月末の)代表発表のときよりも元気そう」。13日からのキューバとの壮行試合にも参加する石井は「(登板するかどうかは)あした行ってみないとわかりません」と話すにとどまった。
◆特別参加 全日本アマチュア野球連盟は12日、キューバを迎えて行われるアテネ五輪野球の日本代表の壮行試合(13、14日・東京ドーム)に特別参加する社会人4投手を発表した。参加する投手は次の通り。
坂本保(ホンダ熊本)久保康友(松下電器)手島智(新日本石油)野間口貴彦(シダックス)
★キューバは“死んだふり”作戦
8日に来日したキューバも“死んだふり”作戦を敢行。社会人シダックス戦(9日)では1−3と敗退。野村IDの前に4安打1点に抑えられたが、日本代表関係者は「打撃は外のボールだけに絞るなど、本当の姿じゃない。試合中もグラウンド横で主力が練習していたぐらいだから」。こちらも本領発揮はこれからだ。
| ■アテネ五輪・日本代表メンバー■ |
| 位 | 背番 | 選 手(所 属) | 齢 | 今季成績 |
投 手 | 11 | 清水 直行(ロッテ) | 28 | 5勝8敗 防3.14 |
| 13 | 岩瀬 仁紀(中 日) | 29 | 1勝3敗11S防3.19 |
| 15 | 黒田 博樹(広 島) | 29 | 5勝6敗 防5.11 |
| 16 | 安藤 優也(阪 神) | 26 | 4勝6敗3S防4.54 |
| 17 | 三浦 大輔(横 浜) | 30 | 5勝3敗 防3.86 |
| 18 | 松坂 大輔(西 武) | 23 | 7勝5敗 防3.36 |
| 19 | 上原 浩治(巨 人) | 29 | 6勝4敗 防2.88 |
| 20 | 岩隈 久志(近 鉄) | 23 | 10勝0敗 防2.04 |
| 21 | 和田 毅(ダイエー) | 23 | 7勝3敗 防3.71 |
| 30 | 小林 雅英(ロッテ) | 30 | 5勝2敗16S防4.58 |
| 61 | 石井 弘寿(ヤクルト) | 26 | 0勝1敗5S防1.80 |
| − | 坂本 保(ホンダ熊本) | 29 | −−−−− |
| − | 久保 康友(松下電器) | 24 | −−−−− |
| − | 手嶌 智(新日本石油) | 22 | −−−−− |
| − | 野間口貴彦(シダックス) | 20 | −−−−− |
捕 手 | 9 | 城島 健司(ダイエー) | 28 | .342 29本 78点 |
| 59 | 相川 亮二(横 浜) | 28 | .256 4本 21点 |
内 野 手 | 2 | 小笠原道大(日本ハム) | 30 | .353 12本 46点 |
| 5 | 中村 紀洋(近 鉄) | 30 | .266 14本 44点 |
| 6 | 宮本 慎也(ヤクルト) | 33 | .275 5本 12点 |
| 8 | 金子 誠(日本ハム) | 28 | .281 2本 25点 |
| 25 | 藤本 敦士(阪 神) | 26 | .268 3本 28点 |
外 野 手 | 1 | 福留 孝介(中 日) | 27 | .264 19本 65点 |
| 10 | 谷 佳知(オリックス) | 31 | .324 12本 49点 |
| 23 | 村松 有人(オリックス) | 31 | .342 5本 46点 |
| 24 | 高橋 由伸(巨 人) | 29 | .305 22本 59点 |
| 27 | 木村 拓也(広 島) | 31 | .235 1本 7点 |
| 55 | 和田 一浩(西 武) | 31 | .336 25本 68点 |
| 【注】成績は12日現在 |
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| ■キューバ代表メンバー■ |
| 位 | 選手 | 年齢 | 投打 |
投 手 | N・ベラ | 32 | 右右 |
| P・ラソ | 31 | 右右 |
| V・オデリン | 24 | 右右 |
| A・パルマ | 33 | 左左 |
| J・マルティネス | 26 | 右右 |
| D・ベタンクール | 23 | 右右 |
| R・ボロト | 21 | 右右 |
| F・モンティエ | 19 | 右右 |
| M・ベガ | 28 | 右右 |
捕 手 | A・ペスタノ | 30 | 右右 |
| R・マチャド | 30 | 右右 |
内 野 手 | E・サンチェス | 30 | 右右 |
| A・エスクル | 38 | 左左 |
| Y・グリエル | 20 | 右右 |
| A・ラミレス | 22 | 右右 |
| E・パレ | 31 | 右右 |
| M・エンリケス | 25 | 右右 |
| Y・チャルレス | 25 | 右右 |
外 野 手 | F・セペダ | 24 | 右両 |
| C・タバレス | 30 | 右右 |
| O・ウルティア | 29 | 右右 |
| Y・フィス | 24 | 右右 |
| Y・ウルゲジェス | 22 | 左左 |
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| ■日本代表予想スタメン■ |
| 順 | 位 | 選 手(所属) |
| 1 | 二 | 藤 本(中日) |
| 2 | 遊 | 宮 本(ヤクルト) |
| 3 | 中 | 高橋由(巨人) |
| 4 | 捕 | 城 島(ダイエー) |
| 5 | 右 | 福 留(中日) |
| 6 | 三 | 中 村(近鉄) |
| 7 | 一 | 小笠原(日本ハム) |
| 8 | DH | 和 田(西武) |
| 9 | 左 | 谷(オリックス) |
| − | 投 | 上 原(巨人) |
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| | ■キューバ代表予想スタメン■ |
| 順 | 位 | 選 手 |
| 1 | 遊 | パレ |
| 2 | 三 | エンリケス |
| 3 | 一 | エスクル |
| 4 | 二 | グリエル |
| 5 | 左 | セペダ |
| 6 | DH | チャルレス |
| 7 | 右 | ウルティア |
| 8 | 二 | ペスタノ |
| 9 | 中 | タバレス |
| − | 投 | ベラ |
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