青波・谷11号サヨナラ弾!夫婦金メダルへ豪快な号砲

谷 (パ・リーグ、オリックス5x−4日本ハム=延長十回、13回戦、日本ハム8勝5敗、26日、東京ドーム)2人が夢見る“大望”へ向けての、豪快な号砲だった。延長十回、谷が日本ハムの守護神・横山から、左翼席へサヨナラ11号アーチ。二転三転のゲームを、青波の4番がひと振りで決めた。

 「フォークを完璧に捕らえることができましたね。延長なんで(一発が)必要かなと…」

 アテネ五輪の日本代表メンバーに正式選出された翌日の一発。まさしく『御礼弾』だ。柔道女子48キロ級で、2大会連続金メダルを目指す亮子夫人とともにアベック出場という快挙だ。

 2人が最初に知り合った場所はアトランタ五輪の選手宿舎。さらに西宮市内の自宅には、亮子夫人が金メダルを獲得したシドニー五輪の柔道会場で使われた『畳』が敷かれた部屋がある。

 あるオークションでその畳を落札した人が「2人にふさわしいから」と譲ってくれたという。亮子夫人の歓喜の涙が染み込んだ畳を毎日のように見ていて、夫として五輪への思いが高まるのは当然だ。

 「皆さんが応援してくれる。だからこそ、一生懸命にやれるんです。日本のためにやる。それが一番ですから」

 五輪が生んだカップルが、今度は夫婦で金メダル−。その物語を日本中が注目していることは百も承知。灼熱との闘いとも言われる、8月のアテネ。しかし谷の心はもはや、それ以上に熱くなっている。

喜瀬 雅則

写真:延長十回裏、オリックス・谷は左翼席へ豪快なサヨナラ11号=撮影・千村安雄

★村松も負けじと一発

 青浪から谷とともに、アテネ五輪の日本代表メンバーに選出された村松も、負けじと一発だ。三回、2点目をたたき出す3号ソロは、非力な村松にとっては「初めて」という左翼席への本塁打。

 「最初、レフトフライと思って、全力で走りましたよ。思ったよりよく飛んだし、左翼への本塁打は、すごくうれしかったですね」。同級生の谷とのアベック弾。五輪コンビは、早くもエンジン全開だ。


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