長嶋さん順調回復…クラシックを聴いて脳の活性化
ヨーグルトの次はクラシック音楽で−。脳梗塞(こうそく)で東京都新宿区の東京女子医大病院に入院中の巨人軍終身名誉監督でアテネ五輪野球日本代表監督の長嶋茂雄氏(68)が10日、医師の勧めで部屋でクラシック音楽をかけて過ごした。前日から始めたリハビリは行われなかったが、音楽による脳の活性化はリハビリメニューとしてよく取り入れられる方法で、順調な回復具合を示している。11日には主治医の内山真一郎教授が記者会見し、病状の経過報告を行う。
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ミスターの部屋に優雅な音が流れ始めた。長嶋さんが大好きなクラシック音楽。医師が気分転換のためにと勧めたものだが、脳神経系のリハビリメニューとして頻繁に取り入れられる方法で、好きだった音楽をかけることで、脳を刺激し活性化する。とくに長嶋さんのクラシック好きで有名で、プライベートでは音楽をかけてリフレッシュして過ごすことが多かったことからも、最適の“リハビリ”といえる。
昨年7月には東京芸術劇場大ホールで行われた演奏会にゲスト出演し、クラシック音楽の大ファンであることを披露した。演奏会では喜納昌吉の「花(すべての人の心に花を)」やエルガーの「威風堂々」第1番、モーツァルトの「交響曲第40番から第1楽章」など、昔から慣れ親しんでいた名曲をうっとりと聞き入っていた。
前日に始まった右手足の屈伸などのリハビリは、当初の予定通り、この日は疲労を防ぐ理由で実施されなかったが、朝食ではヨーグルトを1カップ食べ、前日から水も飲めるようになっている。また、ベッドで上半身を起こすなど安定した状態が続いている。あたたかいメロディーが順調に回復している長嶋さんをいっそう和ませ、元気づけてくれるはずだ。
ミスターを元気づける出来事もあった。母校、千葉県立佐倉高校野球部を代表して、後輩のOB、望月健二郎さん(19)と中村達也さん(19)の2人が病院を訪れ、関係者を通じて花束と手紙を渡した。
同野球部には巨人の監督を退いた直後の平成14年、佐倉市の名誉市民になった際に母校を訪れ激励。大先輩のゲキに発奮した後輩たちは、夏の県大会でノーシードながらベスト4まで勝ち進んだ。
「早く元気になってほしいという思いで来ました。手紙は仲間で話し合って書きました」と声をそろえた2人。後輩たちの思いは、必ずやミスターに通じるはずだ。 (楠山正人)
◆昭和大学病院で救急医学・脳神経外科を専門にする有賀徹副院長(53) 「慣れ親しんだ音楽をかけるのは、しばしば用いられる方法。記憶の引き出しの中で眠っているものを呼び起こす目的で行い、ある意味“脳のリハビリ”とも言えます。右脳左脳関係なく脳全体的に刺激を与え、活性化させる。長嶋さんのクラシックは、明るい行進曲などではないでしょうか。音楽に限らず、家族や友人らが声をかけてあげたりするのも、脳を刺激するにはいいことです」
| ■長嶋茂雄氏・闘病経過■ |
| 月・日 | 経 過 |
| 3・4 | 都内の自宅で眩暈(めまい)を訴え、東京女子医大病院に緊 急入院。検査の結果、「脳卒中の疑い」と発表 |
| 5 | 精密検査の結果、「左大脳の中程度の脳梗塞(こうそく)」 と発表。関係者を通じて「私がいなくても選考会議を」と病 床から五輪スタッフ会議の決行を陣頭指揮 |
| 6 | 「脳血流シンチグラフィー」検査を実施。「血流低下は、狭 い範囲に止まっている」と良好な所見が発表された。長男・ 一茂氏も初の見舞い客となったサンケイスポーツ専属評論家・ 大久保博元氏に「超人的回復だよ」と明かした |
| 7 | 点滴治療を継続。「症状に目立った変化なく落ち着いている。 前夜は熟睡していたようだ」との発表 |
| 8 | 午前中に入院2度目となるMRI(磁気共鳴診断装置)検査 を受診。前回(5日)受診時と比べ、梗塞は広がっておらず、 心配された脳のむくみもほとんど見られなかった |
| 9 | あいさつに「おはよう」と返答。初めてヨーグルトを食べ、 自力で起き上がる。初歩的なリハビリ開始 |
| 10 | 検査、リハビリはなし。室内にはクラシック音楽をかけ、前 日に続いてヨーグルトを1カップ食べた |
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★JOCも現体制を支持
日本オリンピック委員会(JOC)の福田富昭選手強化本部長(アテネ五輪日本選手団総監督)は10日、入院しているアテネ五輪野球日本代表の長嶋茂雄監督について、全日本アマチュア野球連盟関係者からも連絡を受けており「監督は変わらない方針と聞いている。JOCとしてもミスター(長嶋監督)の体制でいく」と説明。監督の任務遂行を不安視する見方も出ているが「野球はやっぱり長嶋ジャパンだから。早く回復していただきたい」と早期復帰を期待した。
★長嶋さんへ応援メッセージ
この思い、届け!! 長嶋さんへの激励と回復を願う応援メッセージが、サンスポコムにたくさん寄せられています。
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◆山崎修三さん(53) 「68歳、まだまだ現役ですから、病気などに負けずに、日本国民に夢を与え続けてください。長嶋さんの勝負強さに何度、救われたことか」(東京・渋谷区)
◆太田浩行さん(46) 「やっぱ、ミスターは輝いてなきゃ。ここで十分に体を休めてください。オリンピックは4年後の北京でもいいのだから」(長野・松本市)
◆富永ノリアキさん(27) 「心より1日も早い回復を祈っております。オリンピックの監督とか、そんなことはどうでもいいです」(名古屋市) =一部抜粋
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