球界再編の嵐の中、4年後の金奪回へ再出発

長嶋ジャパンアテネ五輪を終え、27日に帰国した野球代表は、千葉県成田市内のホテルで会見。24人のプロ選手による“ドリームチーム”で悲願の金メダル獲得はならなかったが、長嶋茂雄監督(68)の代役を務めた中畑清ヘッドコーチ(50)は「悔いはない」と銅メダルに胸を張った。日本球界は今五輪の結果をふまえ、08年北京五輪へと再出発する。〔写真:帰国会見に臨む長嶋ジャパンのメンバー。今後は戦いの舞台を、五輪からペナントレースに戻す=撮影・原田史郎



 温かい声援、拍手が胸に染みる。約500人のファンが集まった成田空港に、銅メダルを手にアテネから帰国した野球代表。その後、ホテルで行われた帰国会見で、中畑ヘッドコーチはあえて胸を張った。

 「野球人生の中で、最高の経験をしました。悔いはありません。金メダルじゃなかったのは私の責任、五輪で勝つ難しさを肌で感じました。24人の選手は体をはり、気をはって戦いました。決して、恥じることはありません」

 前回00年シドニー大会は、プロ・アマ混成チームで4位に終わった。あの屈辱を晴らすべく、プロから24人のメンバーが集結した“ドリームチーム”。金メダルに向け、1次リーグは6勝1敗の1位で突破したが、準決勝の豪州戦で苦杯をなめた。だが、1球団2人までの派遣枠などの問題がありながら、勝ち取った銅メダルは輝きを失っていない。

 「シドニーの雪辱は果たせた。みんな完全燃焼できたし、銅メダルは誇りに思う」とは2大会連続出場の中村(近鉄)。この日で長嶋ジャパンは解散し、各選手は所属球団へ戻った。城島(ダイエー)は早くも一軍登録され、西武戦(西武ドーム)に代打出場した。08年北京五輪に向け、選手選考を含めて再出発を迫られるが、現在の球界は再編の嵐の中。4年後に向けた具体的な動きは、残念ながらまだない。

 「野球界そのものがどうなっていくのか心配ですが、この24人の選手たちが中心になって、野球界を変えていくと思います」。中畑コーチは、そう願いを込めた。アテネで残った反省は、次の北京の糧に。今五輪でともった“炎”は、決して消してはならない。

佐久間賢治


★ノリはガラス踏んで右足裏6針縫うけが

 野球日本代表の中村紀洋内野手(31)=近鉄=がアテネで右足裏を6針縫うけがをしていたことが27日、明らかになった。抜糸まで2週間の見込み。連絡を受けた近鉄の梨田監督は「すぐに復帰は難しい」と話し、28日からのプロ野球公式戦出場に赤信号がともった。

 中村は25日夜、チーム宿舎でサンダルを履いて歩いていたときにガラスの破片を踏み、足の裏を6センチほど切ったという。傷を縫合をした渡辺チームドクターの診断は「右足底部切挫創」。



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