和田毅−城島バッテリー、メダルの次は日本一に照準

城島が先制の2ラン 野球3位決定戦で快勝の原動力となったのは、先発・和田毅投手(23)と先制2ランを放った城島健司捕手(28)のダイエーコンビ。日本一バッテリーが攻守のリズムを生み出して、日本を銅メダルへと導いた。戦いを終えた長嶋ジャパンのメンバーは27日に帰国。28日からプロ野球公式戦に出場が可能となる。〔写真右:城島は一回、先制の2ラン。幸先のいいスタートを切った=撮影・塩浦孝明。同下:和田毅は5回を2失点。粘りの投球を見せた=撮影・尾崎修二

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 ゆっくりと自らの歩みを確かめるように、ダイヤモンドを一周した。ホームベースを踏むと、ヘルメットを取って両親が見守るバックネット裏の歓声に応えた。4番・城島が一回、左中間に先制の2ラン。銅メダル獲得の礎を築いた。

 「プロというのは結果がすべて。落ち込んでばかりはいられない。最後の試合に集中しようと話しました」

 24日の準決勝で、豪州にまさかの0−1完封負け。金メダルの夢が消える痛恨の敗戦を喫したが、ショックから4時間後、午後8時には再びスタンドにいた。準決勝第2試合のキューバvsカナダ戦視察のためだ。「当然のこと」。長嶋ジャパンの4番は言い切った。

 「選んでくれた長嶋監督のため、快く送り出してくれた所属チームのため、最後までプロらしく戦おう」

和田毅は5回を2失点 ともに視察した先発の和田にも、そう告げた。むろん、その意識は「(金以外の)他のメダルでは意味がない」と話していた和田も同じだった。

 「絶対に勝って終わりたかった。それがプロの意地です。最後にいい結果が出てよかった」

 5回を投げて2点を失ったが、立ち上がりから飛ばす投球が打線にリズムを与えた。「行けるものなら、行きたい気持ちはある」。若きエースは北京五輪での金メダル奪取にも思いをはせる。

 日本一バッテリーは、気持ちを切り替えて首位争いを続けるチームに戻る。「誰ひとり後悔している選手はいない。胸を張って帰らないと」と城島。球界再編問題で注目される中、2年連続の日本一を狙う王ダイエー。五輪の経験を糧に成長したバッテリーが、今度は揺れ動くチームを引っ張っていく。

★黒田完ぺきリリーフ、「最後なので寂しい」

 2番手で登板した黒田(広島)は、カナダ打線を3回1安打無失点とピシャリ。八回には3連続三振もマークした。今大会は1次リーグを含め計3試合で9回3安打無失点と絶好調。「何も考えないで城島のミットを目がけて投げました。毎試合が緊張の連続。このメンバーでやるのが最後なので寂しいですね」と五輪を振り返った。

★上原は「1球の重み勉強させてもらった」

 松坂と並ぶエースの上原(巨人)は「(金メダルを取れず)残念ですけど、みんな一丸となって試合ができた」と大会を振り返った。15日の1次リーグ初戦でイタリア相手に6回無失点の好投。しかし、21日の第6戦・台湾戦で4番・陳金峰に浴びた先制3ランに反省が残る様子で「1球の重みを勉強させてもらった。日本に帰って生かしたい」と力を込めた。



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