右腕に残る青あざも消えつつある。松坂が豪州との決戦を前に必勝を予告した。 「内容じゃない。勝つだけ。どんな形であれ、勝てるピッチングをしたいですね」 23日はスタジアム近辺の練習場でランニングや強めのキャッチボールで最終調整。17日のキューバ戦で打球が直撃した右上腕部も、血流を促すマイクロカレント療法や低周波治療などの効果で回復。松坂スマイルがアテネの青い空に輝いた。 1次リーグ1位通過を決めた22日夜、中畑ヘッドコーチ、城島らと豪州vsカナダをネット裏最前列から観戦した。負けた方が準決勝の相手に決まる。18日に日本を9−4で下している豪州は、元中日のディンゴら主力2人を温存した。 “手抜き”の豪州に込み上げる怒り。「この前の豪州はどこに行っちゃったのかな」と松坂。主将の宮本も「(準決勝で)キューバとやるより、日本の方がやりやすいと思ってるんじゃないのかなあ」と苦笑いを浮かべた。 豪州はカナダに0−11と完敗。明らかに“死んだふり”だった。松坂は「一度負けた相手に借りを返したいというのはありますね。前回のキューバ戦のイメージでマウンドに上がります」と全力で立ち向かう覚悟だ。 「選手たちも気持ちが高ぶってきている。一戦一戦チームは強くなっている。絶対にリベンジしてやる」。中畑ヘッドコーチもテンションが急上昇。昨秋のアジア予選から始まった長く厳しい金ロード。松坂の豪腕が最終章へのファンファーレを打ち鳴らす。
92年バルセロナ大会では、台湾に1次リーグと準決勝で。96年アトランタ大会では、キューバに1次リーグと決勝で。00年シドニー大会では、キューバに1次リーグと準決勝で、韓国に1次リーグと3位決定戦で敗れている。
しっかりと借りを返した例は1度。96年アトランタ大会の1次リーグで米国に5−15と大敗しながら、準決勝では11−2と大差でリベンジに成功している。