金まで2勝、松坂でまず豪州にリベンジ!

松坂 さあ、金メダルまであと2つ! 野球1次リーグを首位で通過した日本は24日、準決勝で4位・豪州と対戦する。1次リーグの対戦では4−9と大敗した相手だが、先発予定の松坂大輔投手(23)=西武=は「借りを返したい」とリベンジ宣言。痛めた右腕も回復し、まずは怪物が長嶋ジャパンを決勝に導く。〔写真:豪州とのリベンジマッチに先発する松坂。金メダルまであと2つ=撮影・川村寧



 右腕に残る青あざも消えつつある。松坂が豪州との決戦を前に必勝を予告した。

 「内容じゃない。勝つだけ。どんな形であれ、勝てるピッチングをしたいですね」

 23日はスタジアム近辺の練習場でランニングや強めのキャッチボールで最終調整。17日のキューバ戦で打球が直撃した右上腕部も、血流を促すマイクロカレント療法や低周波治療などの効果で回復。松坂スマイルがアテネの青い空に輝いた。

 1次リーグ1位通過を決めた22日夜、中畑ヘッドコーチ、城島らと豪州vsカナダをネット裏最前列から観戦した。負けた方が準決勝の相手に決まる。18日に日本を9−4で下している豪州は、元中日のディンゴら主力2人を温存した。

 “手抜き”の豪州に込み上げる怒り。「この前の豪州はどこに行っちゃったのかな」と松坂。主将の宮本も「(準決勝で)キューバとやるより、日本の方がやりやすいと思ってるんじゃないのかなあ」と苦笑いを浮かべた。

 豪州はカナダに0−11と完敗。明らかに“死んだふり”だった。松坂は「一度負けた相手に借りを返したいというのはありますね。前回のキューバ戦のイメージでマウンドに上がります」と全力で立ち向かう覚悟だ。

 「選手たちも気持ちが高ぶってきている。一戦一戦チームは強くなっている。絶対にリベンジしてやる」。中畑ヘッドコーチもテンションが急上昇。昨秋のアジア予選から始まった長く厳しい金ロード。松坂の豪腕が最終章へのファンファーレを打ち鳴らす。

データBOX
 日本は過去5度の五輪(公開競技時代も含む)で1次リーグ、決勝トーナメントと1大会で同じ相手に2度負けた例が4度ある。

 92年バルセロナ大会では、台湾に1次リーグと準決勝で。96年アトランタ大会では、キューバに1次リーグと決勝で。00年シドニー大会では、キューバに1次リーグと準決勝で、韓国に1次リーグと3位決定戦で敗れている。

 しっかりと借りを返した例は1度。96年アトランタ大会の1次リーグで米国に5−15と大敗しながら、準決勝では11−2と大差でリベンジに成功している。



★故障者も回復

 満身創痍の長嶋ジャパンだが、松坂以外にもけが人はそれぞれ元気に調整に励んだ。ギリシャ戦で右足を痛めた宮本は「悪くなっていないから大丈夫」とキッパリ。同じく右上腕部に死球を受けた高橋由も遠投を繰り返した。また、3日前に発熱でダウンした岩隈も「身体は大丈夫。投げろといわれれば、いつでも行きます」と臨戦態勢だ。

 ◆準決勝&決勝の継投について日本代表・大野投手コーチ 「上原ら先発もスタンバイさせます。どこで投げてもらうかは展開次第。(決勝登板の)和田にも三回まで投げてもらえば、他の投手も控えているから」

1次リーグ豪州戦VTR
 17日に宿敵キューバを破り3連勝とした日本は、その12時間後の18日にデーゲームで豪州と対戦した。先発・清水(ロッテ)が四回一死から5連打を浴び3点を先制される意外な展開。追う日本は五回、福留(中日)の3ランで一時は逆転したが、中継ぎ陣の三浦(横浜)、安藤(阪神)がともに3失点と大乱調。4−9で敗れるまさかの波乱で初黒星を喫した。


★オッズは日本首位

 世界最大手のブックメーカー、ウィリアム・ヒル社(英国)による優勝国予想オッズでは、日本が2・10倍で首位になっている。11・00倍で4位の豪州に人気でひとまず“先勝”した。2位は2・37倍のキューバ、3位は7・00倍のカナダ。

★豪州「必要なのは休息」

 1次リーグ最終戦でカナダに0−11と大敗した豪州。予選4位となったディーブル監督は「投手陣に仕事を果たしてほしかったが、今最も必要なのは休息を取ることだ」と黒星の理由が疲労にあることを強調。準決勝の日本戦について「金メダルを獲るために、あと2つ勝つ。最初から最後まで自分たちのプレーをするだけだ」と意気込んだ。

★第12日(24日)の見どころ★

 野球の日本は、準決勝で豪州と対戦する。1次リーグを1位通過した日本だが、豪州は唯一黒星を喫した因縁の相手だ。投打のかみ合った内容で雪辱を目指す。勝てばキューバ−カナダの勝者と25日の決勝で対戦する。

 シンクロナイズドスイミングのデュエット、フリールーティン予選にはシドニー大会銀メダルの立花美哉、武田美保(井村シンクロク)が登場。強烈な印象を与えて金メダルへの道を開きたい。

 決勝が行われる4競技12種目では、陸上男子1500メートルの世界記録保持者ヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)が注目される。世界選手権4連覇中だが、シドニー五輪は銀メダル。29歳で、金メダル獲得の最後のチャンスとなる。

 サッカー男子は準決勝が行われる。

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