【野球】岩隈大乱調、アタフタ日本を藤本が救った
野球1次リーグ2戦目で日本はオランダと対戦。先発の岩隈久志投手(23)=近鉄=が乱調で、1回2/3で降板するなど苦しんだが、八回に藤本敦士内野手(26)=阪神=の2ランなどで、4点を追加して2勝目を挙げた。日本のライバル、キューバも地元ギリシャに苦しみ、5−4で辛勝し2連勝とした。日本は17日夜(日本時間18日未明)、キューバと対戦する。〔写真:まさかの乱調で捕手の城島=右、大野コーチ=左=と話し合う岩隈。1回2/3でKOされた=撮影・尾崎修二〕
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焦りはないはずだった。相手に先制を許し、やっと五回に逆転する展開。長嶋ジャパンに初の試練が訪れた。
北西の風7メートル。左翼からホームに向けて強風が吹き荒れた。試合前のノックはすべてフライ。敵は“自然”にもあった。しかも、オランダは前回シドニー五輪の覇者キューバを1次リーグで下した侮れない相手。初戦で地元ギリシャを破り、波に乗っていただけに気の抜けない相手だった。
先発は岩隈。開幕前日の14日、宿舎近くの理髪店に清水と繰り出し、やや長くなった茶髪を10センチほど切った。国際試合未経験の緊張を解きほぐそうとしたが、立ち上がりから制球に苦しみ、一回に1点を献上。二回も3四死球と2安打を許して2失点。わずか1回2/3で無念の降板となった。
1点を追う三回に先頭の宮本が右前打で出塁。しかし、クリーンアップの強攻策が裏目に出て、無得点に終わった。2番手・石井に次いで四回から黒田まで投入する必死の継投。五回に小笠原の押し出し四球で逆転に成功した。取りこぼしが許されない相手に長嶋ジャパンがもがき苦しんだ。
五回裏の日本の攻撃中に、オランダの2番手・ハンセンのメンバー登録不備でもめ、30分近い中断。八回表のオランダの攻撃が始まる前にも、主審が両軍のベンチへいったりきたりして何かを確認する15分の中断があるなど、オフィシャルもなんだかドタバタする変なムードになった。
そんな嫌な流れを、八回までの5イニングをロングリリーフした黒田が、無失点に抑える好投でピシャリと断ち切った。すると八回裏、一死二塁でラストバッターの藤本が右翼フェンスぎりぎりに放り込む2ランで、欲しかった追加点が入る。宮本、高橋の連続タイムリーでこの回に4点を奪って試合を決めた。藤本は二回のタイムリーと合わせて3打点の活躍だ。
九回にはアテネ初登板の岩瀬が3人でピシャリと締め、終わってみれば17日のキューバとの“金獲り前哨戦”へ勢いがつく結果オーライ? そのキューバは、隣のメーン球場で地元ギリシャ相手に日本と同時進行の試合を1点差で逃げ切る大苦戦。アテネでは、何が起こるか分からないことを改めて知らされた長嶋ジャパンだ。
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