“マラソン後遺症”でラドクリフは1万も棄権

ポーラ・ラドクリフ 27日の陸上男子棒高跳びで決勝に進出した沢野大地(23)=ニシスポーツ=は5メートル55で13位だった。女子1万メートルの日本勢は、31分42秒18で13位の田中めぐみ(28)=しまむら=が最高。〔写真:女子1万メートルでラドクリフは、マラソンに続いて途中棄権した=撮影・奈須稔



 世界最速ランナーのポーラ・ラドクリフ(30)=英国=が、マラソンに続いて1万でも途中棄権した。優勝を期待された22日のマラソンでは36キロで失速し、棄権。「最低の思いをした。心がぼろぼろになったマラソンで疲れ切ってしまい、脚には何の力も残っていなかった」と“後遺症”を打ち明けた。それでも表情は穏やかで「後悔はしていない。(五輪に)また戻ってくる」と約束した。

★福士はけがに泣く

 涙と笑みで顔がくしゃくしゃになった。初出場の五輪で女子1万の入賞が期待された福士加代子(22)は、5000メートル手前で先頭集団から脱落し、26位。2周遅れの屈辱だった。「悔しいし、五輪に出られてすごくうれしいし、いろいろです」。直前合宿で左のひざと足首を痛め、5000は欠場。普段の明るさは影を潜め、「けがは大丈夫。これもいい経験」というのがやっとだった。

 ◆日本人最上位の13位の田中 「31分を切るのを狙ったが、こんなにスローペースになるとは。(終盤は先頭集団に離されても)あきらめないでいった」

 ◆3度目の五輪で18位に終わった弘山晴美(35)=資生堂 「後半粘る予定だったが、粘れなかった。でも満足してます。4年間、いろいろあったが、早かったです」

沢野★棒高跳び13位の沢野「甘かった」

 棒高跳びの沢野が挑んだ初の五輪は、5メートル65をクリアできず、13位で幕を閉じた。「(いい)結果にはつながらなかったが動きは良かった。でも、甘かった。悔しい」。試技終了後は、しばらくフィールドを離れなかった。26日の予選は激闘の末、日本勢として20年ぶりとなる決勝進出。“跳躍ニッポン”復活の夢を担う23歳は「(決勝の)あの歓声が自分に向けられたらうれしいと思った」とも口にした。

 〔写真:棒高跳びで日本人として20年ぶりに決勝に進出した沢野だが、5メートル65を失敗し、13位に終わった=撮影・奈須稔

 ◆男子棒高跳びを5メートル95で制したティモシー・マック(31)=米国 「集中していたから何も覚えていない。勝ち負けは考えず、ただ跳んだだけだ」

★世界記録まで1センチ、女子やり投げはメネンデス貫禄V

 女子やり投げはオスレイディス・メネンデス(24)=キューバ=が1投目に、自己の持つ世界記録にあと1センチと迫る71メートル53をマーク。五輪新記録で優勝した。2001年にキューバ女子としては初めて陸上の世界記録を樹立。シドニー五輪は銅メダルだったが、今大会は金に輝き「自分の人生に、この瞬間が訪れるのをずっと待っていた」と感激を隠さなかった。


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