「チーターマン」クロフォードが男子200に勝つ
26日に行われた陸上男子200メートルはショーン・クロフォード(米国)が19秒79で優勝。バーナード・ウィリアムズが2位、100メートル覇者のジャスティン・ガトリンが3位に入り、米国勢がメダルを独占した。男子400メートル障害は世界選手権2連覇中のフェリックス・サンチェス(ドミニカ共和国)が47秒63で米国勢の6連覇を阻止。同走り幅跳びはドワイト・フィリップス(米国)が8メートル59で制した。男子やり投げ予選で村上幸史(スズキ)が78メートル59で敗退した。
◇
1メートル77、81キロの体がゴールに向かって躍動した。男子200メートルでクロフォードが金メダルに輝いた。「きょうはレースを存分に楽しんだ。これで仲間と一緒に金メダルを2つ、持ち帰ることができる」。米国がこの種目で84年ロサンゼルス五輪以来となるメダル独占。同僚とともに喜びを爆発させた。
昨年1月にはテレビ番組でキリンやシマウマと競走した経験を持つ。キリンには勝ったが、シマウマには2度負けた。以来、自らにつけたニックネームは「チーターマン」。獣のようにパワーとスムーズさを備えた走りで世界を制した。
★ケンデリス不在を嘆くブーイング
26日のアテネ五輪陸上で、ドーピング疑惑で出場辞退したギリシャの人気選手、コンスタンティノス・ケンデリスの不在に不満の観客が騒ぎ、同選手が出場予定だった男子200メートルの決勝のスタートが約5分も遅れた。ケンデリスは200メートルの前回金メダリスト。大会前にドーピング検査を受けなかったことが問題となり、処分される前に自ら出場辞退した。
★男子走り幅はフィリップス、米国が栄光取り戻す
シドニー五輪でメダルなしに終わった屈辱からフィリップスが、男子走り幅跳びの米国の栄光を取り戻した。「偉大な足跡に続くことができた」。星条旗を手に喜ぶ顔は誇らしげだった。
36年のジェシー・オーエンス、68年メキシコのボブ・ビーモン、84年ロサンゼルスから4連覇のカール・ルイス。金メダルを逃したのは、ボイコットした80年モスクワ大会を除き、わずか3度。母国に王座を奪還したヒーローは、「これでまた、米国で走り幅跳びの人気が復活してくれればいい」と静かに笑った。
★ドミニカ共和国に五輪初の金、400障のサンチェス
男子400メートル障害を制したサンチェスは「準決勝で敗退したシドニーと同じ思いはしたくなかった。4年間の努力が報われた」と喜びをかみしめた。01年7月のレースで為末大(APF)に敗れて以来、3年以上も負けていない。それでもこの夜の決勝は「気持ちがとても高ぶっていた。簡単ではなかった」。
米国生まれだが、両親の祖国ドミニカ共和国に五輪で初の金メダルをもたらした。「陸上が盛んになるきっかけになればいい」と話した。
★腕振れず、やり投げの村上は予選落ち
投げた瞬間に、予選通過ラインの81メートルを越えないことが分かった。「本来のいい投げに比べて、腕が振れなかった」。男子やり投げの村上の3投目は78メートル59。力ない視線でやりを追う。決勝進出はならなかった。調子は良かった。だが「体がよく動く分、前が詰まった」。昨オフ、ハンマー投げの室伏の練習に参加し、世界のトップレベルの姿勢を肌で感じて刺激を受けたが、力を出し切れなかった。
★ロシア陸上選手を追放
IOCは27日、陸上男子400メートルに出場したアントン・ガルキン(ロシア)がドーピング検査で筋肉増強剤のスタノゾロールに陽性反応を示したため失格とし、大会から追放したと発表した。今大会のドーピング摘発は20件目。同選手は21日の400メートル準決勝で敗退していた。
|