女子400障ノーマークVのハルキアに薬物疑惑の声

ファニ・ハルキア 陸上女子400メートル障害決勝で25日、ファニ・ハルキア(25)が地元ギリシャ人の大声援をバックに優勝を飾った。だが、00年シドニー五輪陸上男子200メートルで優勝しながら、ドーピング(禁止薬物使用)疑惑などで今大会を欠場したコンスタンティノス・ケンデリス(31)と同様、ほぼ無名の選手が突然達成した快挙に早くも周囲は「?」。地元観衆の歓喜とは裏腹に疑惑の声も出ている。〔写真:女子400メートル障害で優勝し、国旗を掲げて喜ぶギリシャのハルキア。だが、早々と「疑惑」を指摘する声が=AP



 最終100メートルで抜け出したハルキアが大歓声に押され、52秒82の好タイムで優勝。母国語でギリシャを意味する「エラス」が連呼される中、国旗を持ってウイニングランを行うと、観客席で無数のフラッシュが放たれた。

 「スタジアムに入った瞬間、勝てると思った。優秀な選手にギリシャ魂が加われば、必ず勝てるのよ」。レース後は、立て板に水でギリシャ人の優秀さを誇示した。

 しかし、2位に0・56秒の大差をつけての優勝は、この種目が導入された84年ロサンゼルス大会以来、初めて。さらに元走り高跳びの選手だったハルキアは00年、故障で一度引退。テレビジャーナリストを経て復帰するも、わずか1年前の自己ベストは56秒40という、平凡な選手だった。

 それが22日の準決勝で52秒77の五輪新記録を出した。他選手も「完全にノーマークだった」とぶっち切り優勝に驚きを隠せない。

 無名の存在から一躍ヒーローになったケンデリスや、やはりシドニー五輪女子100メートル銀メダルのエカテリニ・サヌ(29)によるドーピング疑惑が大会前に浮上。そこへ26日付の英紙ガーディアンは、ハルキアのトレーニングをみている元陸上選手が現役時代、ケンデリスらを指導し、ドーピング疑惑への関与が深いとされるツェコス・コーチに師事し、現在も親交が深いという事実を指摘した。

 もちろん、現時点では何らやましい点はないのだが…。「疑惑報道」は当分やみそうにもない。

★ケンデリスとサヌは継続調査

 国際陸連(IAAF)は26日、アテネで評議員会を開き、ドーピング(禁止薬物使用)疑惑でアテネ五輪出場を辞退したシドニー五輪陸上男子200メートル金メダルのコンスタンティノス・ケンデリスと同女子100メートル銀メダルのエカテリニ・サヌ(ともにギリシャ)について、違反があったかIAAFが調査する方針を固めた。(共同)


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