北島が日本出発、“災い転じて”凱旋帰国だ
災い転じて、福となす。アテネ五輪の競泳男子平泳ぎ代表・北島康介(21)=東京SC=が6月30日、成田発の航空機でスペインでの最後の高地合宿へ出発した。
「まずは故障を十分注意したいですね」。帽子を目深にかぶり、最後まで景気のいい言葉は飛び出さない。6月12、13日の欧州GPローマ大会で100メートルが3位、200メートルが2位に敗れた。15日の帰国後はかぜをひき、1週間も満足な練習ができなかった。
状態はドン底だが、北島には逆に“吉兆”となる。02年には8月のパンパシフィック大会で右手首を痛め、200メートルの出場を棄権。約2カ月もプールから遠ざかったが、ぶっつけ本番のアジア大会で200メートルの世界新記録を樹立した。
今回の休養中は過去のビデオを見て、いい時の泳ぎを目に焼き付けた。「普段はあんまり見ないんですけど、理想の泳ぎと自分の感覚の細かいチェックをしました」。
シエラネバダで約3週間の高地トレをこなし、バルセロナ合宿の後、7月30日に日本代表と合流する。次に日本の地を踏むのは五輪後。頭に“凱旋帰国”の4文字を描いて、日本を発った。
〔写真:出国する北島。帰国する時には、金メダルを持ち帰りたい〕
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