【水泳】奥村幸大、日本記録で五輪出場を決める
アテネ五輪選考会を兼ねて男女計4種目の決勝などを行い、男子200メートル自由形では奥村幸大(20)=近大=が、自己の持つ日本記録を0秒36更新する1分48秒87でアテネ五輪出場を決めた。女子100メートル平泳ぎでは3大会連続五輪出場を狙った田中雅美(25)=SAT北海道=が1分9秒04で優勝したが、派遣標準記録に0秒03届かなかった。〔写真:日本新で五輪切符獲得にガッツポーズの奥村幸大〕
★熱いハートの浪花男
何度も何度も、派手なガッツポーズを繰り返した。日本新記録の更新を“手土産”に、奥村が五輪に初出場だ。
「4年に1度のお祭りに出れて、うれしいことです。2年くらいベストタイムがなくて、自分を超えられないのが“カベ”になっていました」。明るいキャラクターと、熱いハートが持ち味の浪花男。お立ち台では軽快な話術を発揮し、スタンドの爆笑を誘う。だが、その裏では自問自答の日々が続いていた。
近大付高3年の2001年に、同じ辰巳のプールで日本新記録を樹立。だが、その後はタイムが伸びない。気が付けば五輪イヤー、過去の栄光を捨てて開き直った。
しかし、国内トップといえ、アテネでは厳しい現実が待ち受ける。あのソープの持つ世界記録には、4秒81も及ばない。「日本の自由形は大したことないといわれているけど、日本に奥村幸大がいるのを分かってほしい」。自分に言い聞かせるように、奥村は雄たけびを上げた。
★奥村 幸大(おくむら・よしひろ)
1983(昭和58)年5月9日、大阪府生まれ、20歳。イトマンSS所属。近大付高から近大3年。2001年に200自で、1分49秒23の日本記録を樹立。昨年はユニバーシアード大会の200自で優勝した。身長1メートル82、体重74キロ。
| ■22日の五輪内定者■ |
| 種目 |
氏 名 (所属 齢) |
【男子】
200自 |
奥村 幸大(近 大(20)) |
【女子】
100背 |
中村 礼子(日体大(21)) |
| 稲田 法子(セントラル(25)) |
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★松田丈志、五輪キップに王手
男子1500メートル自由形の予選で、松田丈志(中京大)が15分9秒52の日本記録を樹立した。昨年の世界ランクで、7位に相当する好記録だ。この日は200メートルバタフライにも出場していたが「1000メートルまで普通に泳いでいましたが、いけると思って日本新を意識しました」と涼しい顔。23日の決勝で15分11秒16の標準記録を再クリアすれば、五輪キップを手中におさめる。
★田中雅美、標準記録に0秒03及ばず
悔し涙が止まらない。田中が女子100メートル平で長崎宏子を抜く、同種目最多の8度目の優勝。だが、1分9秒04のタイムは、標準記録を0秒03下回った。「最後のタッチが流れてしまって。それがなければ、安心してアテネに行けたのに」。得意の200メートル平が残っており、そこで五輪キップを獲得すれば100メートル平の出場も可能。「涙を流したら、気持ちがスッキリしました」と巻き返しを誓った。
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