アテネ初練習の北島、最強ライバルを完全無視
“完全無視”で先制攻撃だ。男子平泳ぎで金メダルを狙う北島康介(21)=東京SC=ら競泳第1陣が10日、最終合宿地のイタリアから再度アテネに入り、本番会場の水泳センターメーンプールで初練習を行った。北島も軽く汗を流したが、同時刻に練習していた最強のライバル、ブレンダン・ハンセン(22)=米国=とはちあわせ。言葉はもちろん、視線も合わせずマイペースを貫いた。開幕前に、どちらが精神的優位に立つか。北島が、神経戦を仕掛けた。〔写真:宿敵ハンセンを完全無視した北島=上。スタート台のチェックに忙しい=撮影・川村寧〕
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目に見えない火花がバチバチ散った。10日夜、イタリア・サルデーニャ島からアテネへの移動疲れを癒す間も惜しむように、北島が会場に初めて足を踏み入れた。だが、なぜか水に入らない。先に“アイツ”がいたからだ。「ハンセン?気にならなかった。来てたのは知ってたけど」。あえて無視を決め込んだ。
7月の米国代表選考会で、北島が持っていた100、200平の世界記録を2種目とも塗り替えた宿敵の泳ぎを視界の隅にとらえながら、悠々とマッサージを受ける。相手が水から上がるのを見計らい、おもむろに入水した。
昨年の世界選手権2冠の現役王者。“最速”の証でもある第4コースで泳いだことに、北島の自負がみえた。プール4往復、400メートル。軽い泳ぎだったが、「悪くないですね」。アテネの水、初体験は好印象だ。「ハンセンには声ぐらい、かけられたらかけますよ。(世界新の)“コングラチュレーション”(おめでとう)くらいね」。ライバルとの駆け引きを楽しんでいるようだった。平井伯昌コーチ(41)は「今後(ハンセンが)どういう動きをするか、勉強したい」と、ライバルを徹底観察する構え。100平予選は14日。まずは、距離を保ったジャブの打ち合いから始まった。
★ハンセンは「キタジマが一番の強敵」
シドニー五輪で豪州に奪われた「水の覇者」の座の奪回を目指す米国の競泳陣が11日、記者会見し、北島のライバル、ハンセンは「目標は自己ベスト記録を破ること。これまでもそうだったが、キタジマが一番の強敵になる」と、挑戦者の立場に戻った北島に警戒感を示した。
また、個人5種目、リレー3種目の計8種目に出場可能で、72年ミュンヘン五輪でマーク・スピッツ(米国)が獲得した7個の金メダルを上回るかが注目されているマイケル・フェルプスは「まず金メダルを1つ獲ることが最大の目標」と、最初の400メートル個混に全力を注ぐ構えだ。
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