【シンクロ】えらいやっちゃ「人間風車」チーム8人魅せて2位
シンクロナイズドスイミングのチーム種目のテクニカル・ルーティン(TR)で、日本は2位につけた。宿敵のロシアには合計で0・5点及ばなかったが、前日(25日)のデュエットで銀メダルを獲得した立花美哉(29)、武田美保(27)=井村シンクロク=の演技に発奮した若手が、パワーあふれる演技を見せた。27日の決勝では、逆転で日本シンクロ界初の金メダルを狙う。〔写真:日本チームは阿波踊りの楽しさを、水面いっぱいに表現した=撮影・奈須稔〕
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あと一歩、届かなかった。日本は、宿敵ロシアに次ぐ2位でTR演技を終えた。
昨年の世界選手権(バルセロナ)では、このTRで首位に立った。シンクロ世界大会のすべての種目を通して日本がトップに立ったのは、その時が初。だが、FR決勝で逆転されて銀メダルだっただけに、その悔しさも晴らしたかった。
チームが演じたTRは、「阿波踊り」をテーマとしたダイナミックな演技。井村雅代コーチ(53)は常に「チームは勢いが大事」と言い続けてきた。勢いに乗るには最初のTRがカギ。インパクトを強めるために、演技内容は“超重要機密”としてきた。4月の五輪予選には別の演技で出場。7月に報道陣に公開した際も、カメラ持ち込み禁止の徹底ぶり。それだけ、世界に衝撃を与えることにこだわってきた。
阿波踊りの軽快なテンポに乗って舞った。圧巻は「人間風車8連発」。チーム8人が次々にグルグル回るという、シンクロの常識になかった大技だ。アテネ入り後の練習では、各国の関係者から「スゴい」と絶賛され、自信を持って演じられた。観客からは歓声が上がった。
若手が燃えた。前日のデュエット決勝、立花、武田組の演技を選手席から応援した。目の前で繰り広げられたのは2人の気迫あふれる動き。「あのチームメートの戦いぶりを見て、何も感じなかった選手はやめた方がええわ。あの2人と一緒に演じられるんやで」と井村コーチ。気合を込めて全身で演じた。
27日の決勝が本当の勝負。0・5点差は決して小さくはない。でも、あきらめない。ロシアを逆転すれば、日本シンクロ史上初の金となる。デュエットの銀を超えるために、チーム一丸となって戦い抜く。
(結城正)
| シンクロ日本過去の五輪 |
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| 84年ロサンゼルス | 当時最強を誇った米国を追う日本は、デュエットの元好三和子、木村さえ子組、ソロ(元好)とも規定で苦戦。地元の大声援を受けた米国、隣国カナダが高得点をマークして、日本は結局2種目とも銅メダルに終わった | | 88年ソウル | 米国の不振もありソロの小谷実可子、デュエットの小谷、田中京組に期待が高まったが、カナダが両種目とも金メダルを獲得。力をつけてきたフランス、ソ連の追い上げもあったが、日本は両種目とも銅メダルを守った | | 92年バルセロナ | 奥野史子が、ソロで米国、カナダに次ぐ銅メダル。デュエットでは小谷が直前になってコンビを外れ、奥野、高山樹里組が出場。米国に次ぐ銀メダルも期待されたが、予選で高得点をマークしたカナダとの差を詰められず、3大会連続の銅メダル | | 96年アトランタ | チーム種目のみが実施された大会。米国、カナダの2強に、高い芸術を武器にしたロシアが台頭する中で、日本は前回銅メダルの奥野が引退。エース抜きで臨んだが、米国、カナダに次ぐ銅メダルを死守した | | 00年シドニー | 復活したデュエットで日本は立花美哉、武田美保組がロシア組に次ぐ2位で予選を通過。決勝でもスピードと技の多彩さをアピールして初の銀メダルを獲得。チームもTRで1位のロシアに0・070点差と肉薄したが銀 |
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デュエット銀VTR 予選TRで、立花、武田組は、昨年の世界選手権の演技をバージョンアップしたプログラム「SAKURA2004」を披露。9・9点がつくなど49・000点。ロシア組は9・9点をズラリと並べて、49・417点。3位の米国組とは大差がついたため、ロシア組と日本組の優勝争いとなった。予選後半のFRを終えて、日本は2位で決勝へ。予選FRの点数は決勝に持ち越さないため、日本組は0・417点差を追いかけて、最後の勝負をかけたが、差を広げられて銀。 |
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★メダル数トップに
シンクロナイズドスイミングのデュエットで立花と武田が銀メダルを獲得し、2人は五輪での通算メダル数が4個でトップになった。2人は金こそないが、アトランタ五輪のチームで銅、シドニー五輪のデュエットとチームで銀を獲り、1980年代の米国、カナダの2選手と獲得数で並んでいた。
また日本のシンクロ通算獲得メダル数は10個となり、2ケタ一番乗り。2番目は米国の8個(金5、銀2、銅1)で、新興国のロシアは金3つだけ。チームでもメダル獲得は有力で、84年ロサンゼルス五輪から採用されたシンクロで、日本が長年トップクラスにいることの証しでもある。
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