【シンクロ】日本人形の舞い−立花、武田組はロシア追う2位

 シンクロナイズドスイミング・デュエット予選後半のフリールーティンで、シドニー五輪銀メダルの立花美哉(29)、武田美保(27)組=ともに井村シンクロク=は予選テクニカルルーティン(TR)との合計98・000点で2位につけた。1位は昨年の世界選手権金メダルのダビドワ、エルマコワ組(ロシア)で99・001点。今大会の日本の金メダル数は計15個。日本ペアは25日の決勝で、64年東京五輪と並んで最多となる16個目の金メダルを目指す。〔写真:打倒ロシアで金メダルだ! TRで息の合った華麗な演技を繰り広げた武田=手前=と立花の日本ペア=撮影・奈須稔



 「グッドスイム!」。井村ヘッドコーチは、TRの出来に合格点を与えた。力強さも伸びやかさも十分。優勝候補ロシアに次ぐ2位と、金メダル圏内につけた。

 「これだけ緊張した中で、井村先生(ヘッドコーチ)に“グッドスイム”と言っていただける演技ができたのはよかったです」と立花が言えば、武田も「いい感じで泳げた」と納得の口ぶり。予選とはいえ、TRの得点だけは決勝に持ち越され、総得点の半分を占める。まずは順調なスタートだ。

 ロシアとの点差は0・417点。2位に終わった昨年の世界選手権(バルセロナ)と同じ得点差だ。宿敵を倒すため、今回は極上の秘策を用意してきた。フリールーティン(FR)のテーマは、外国人審査員へのアピールを考慮して苦心の末に改良を重ねた『ジャパニーズ・ドール(日本人形)』。井村ヘッドコーチが「FRの方が自信がある」と言う演技には、会場から手拍子も巻き起こった。49・000点。49・584点のロシアペアを逆転できなかったが、手応えをつかんだ。

 五輪のデュエットは過去4大会で銅3回、銀1回。これまでは、米国、そしてロシアの高い壁を乗り越えられなかった。決勝でロシアを逆転すれば、五輪1大会では東京五輪と並んで過去最多となる日本16個目の金メダルとなる。悲願の優勝へ、日本の美を全身で表現してロシアに挑む。

採点方式

 シンクロデュエットの予選はTR、FRの2日間各50点、合計100点満点で行われ、上位12組が決勝FRに進出する。TRは「規定」にあたる種目で、決められた9つの技を入れて演技の正確さと美しさを競う。FRは「自由演技」。メダルを決める総得点は、予選TR(50点)と決勝FR(50点)の合計100点で決定。


★ロシアペアはすき見せず首位

 シンクロのデュエットで女王の座に君臨するロシアのペアは、TRですきを見せなかった。ダビドワ、エルマコワ組は映画「マトリックス」の曲に乗り、スピード感にあふれた演技でトップに立った。黒と緑の水着には、日本語の片仮名のような文字。引き揚げてきた2人は「(話は)試合の後」と報道陣の質問を遮って控室に向かった。


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