中村「最後まで粘った」と笑顔…母に手握られ、目潤ませる
【アテネ21日共同】「最後まで粘って頑張った。よかったです」。競泳背泳ぎで20日、中村礼子選手(22)が日本新記録で銅メダルに輝いた。ぎりぎりで手にしたメダルに、さわやかな笑みがこぼれた。母に手を握られると、目を潤ませた。
「タッチした瞬間は分からなかった。よかったです。涙が出てきた」。緊張がほぐれ、ほっとした表情で喜びを語った。
スタート前、中村選手は息を一つ大きく吸って精神を集中した。レースでは、終盤の勝負にメダルが懸かる。3位を激しく競り合ったままゴールした。
「あの子はいつも本番に弱いから。決勝に残れただけでも…」。決勝前もこの日も、両親は口をそろえた。
日本新での銅メダルと分かると、スタンドにいた父悟さん(50)は「うれしい、うれしい」と興奮。「ラスト5メートルの勝負だったね。もう何も言うことはない」と話した。母マリ子さん(50)は「ありがとうございます。それしかありません。もう、最高です」。
「礼子!」。中村選手が表彰台に上ると、悟さんの大きな声が聞こえた。右手を振ってにっこり。うれしくて笑みをこらえ切れない。レース後、プール裏で母マリ子さん(50)に手をぎゅっと握り締められると、目を潤ませた。
「礼子は2分10秒を切れる」と強気の発言をしていたのは、新潟県能生町から駆け付けた祖父正治さん(78)。孫がいざ本当にやってのけると、感激のあまり言葉が出なかった。
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