【水泳】五輪新バトル、北島vsハンセンさあ決勝決着だ
勝負は決勝でつける! 男子100メートル平泳ぎ準決勝で、金メダルを狙う世界王者、北島康介(21)=東京SC=は、1分0秒27の2位で、決勝(15日)に進出した。予選では1分0秒03の五輪新記録を叩き出したが、準決勝では7月に自らの世界記録を塗り替えられたばかりのライバル、ブレンダン・ハンセン(23)=米国=が1分0秒01で五輪新記録を抜き返して1位通過。その差は0秒26。完全決着は決勝で。勝負に徹し、金メダルだけを狙いにいく。〔写真:北島は男子100メートル平泳ぎ準決勝で全体の2位通過。ライバル・ハンセンと決勝で一騎打ちだ=AP〕
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決勝を待たずに、100平の頂点争いがヒートアップする。五輪記録を抜きつ抜かれつ。準決勝のタイムは予選より落ちた北島だが、ライバルの背中にピタリとついた。
調子はいい。予選でいきなり、シドニー五輪の金メダルタイム1分0秒46(フィオラバンティ=イタリア)を塗り替える、1分0秒03の五輪新を出した。
「この舞台に出られて、自信を持ってスタート台に上がりました」。予選から声に張りがある。全身からむんむんとオーラを発散させていた。
だが、予選2位のハンセンが準決勝で再び五輪記録を塗り替える意地の張り合い。7月の全米選手権で、100平59秒30、200平2分9秒04と、北島の持っていた世界新記録を更新したライバル決戦は、決勝の舞台へと持ち越しだ。
約1年保持していた2つの世界記録を抜かれた北島は、「記録はいまいちですけど、伸びのある泳ぎを前半から心がけた」とむしろ闘志をかきたてた。
北島陣営ではハンセンが世界記録を出した泳ぎのビデオを入手し、スペイン・グラナダでの高地合宿中から研究。とくに前半50メートルを27秒93と驚異的タイムで泳ぎながら、後半もスピードが落ちなかった100平の映像を見た平井伯昌コーチ(41)は「ああいう泳ぎを目指しているので参考になる」。
たとえ宿敵とはいえ、取り入れるべきところは取り入れて、泳ぎを修正。イタリア・サルデーニャ島での直前合宿最終日では、ハンセンのようにストローク(水のかき)を細かめにした泳ぎで、練習ながら、単純計算ならば“世界新”の自己最速タイムをマーク。この時の前半タイム28秒37は、自己の前世界記録の前半タイム28秒61を上回り、ハンセンに迫る勢い。この日の予選前半タイムは、28秒46で、ハンセンは28秒71。前半の速さをものにした。後半の強さは、世界選手権で証明済み。決勝でどんなレース展開になろうと、対応できる自信はある。
世界新で制した昨年の世界選手権(バルセロナ)の準決タイムは59秒98。決勝でタイムを上げれば、再び世界新記録での優勝もある。決勝日の15日はハンセンの23歳の誕生日。この調子ならば、逆にライバルから「金メダルおめでとう」との祝福の言葉を受けとるはずだ。
★ハンセンに改めて警戒感
世界記録保持者のハンセンは、準決勝を1分00秒01の1番手で通過。予選は前半からスピードに乗り切れなかったが、午前中に北島が樹立した五輪新記録をキッチリ塗り替えた。北島の平井コーチは「(予選の)後半の15メートルは、康介より速かったんじゃないかな」と、改めて警戒心を強めた。
★怪物・フェルプス、まず世界新で1冠
男子で五輪史上最多となる1大会で7冠、さらに8冠をも視野に入れる怪物、マイケル・フェルプス(19)=米国=が、まずは400メートル個混決勝で、4分08秒26の世界新記録を叩き出して優勝。圧倒的なパワーを見せつけ、まずは1冠目の金メダルを獲得した。世界記録を保持するこの種目は、まさに敵なしの強さ。予選から後続を寄せつけない堂々の勝ちっぷり。15日は、2冠目を狙う200メートル自に出場するが、こちらは世界記録を持つソープの得意種目。いきなり最初の難関を迎える。
★ソープはくだんの400自で意地の連覇
男子400メートル自決勝で、「人間魚雷」イアン・ソープ(21)=豪州=が、3分43秒10で五輪連覇を果たした。最も得意とする種目だが、国内代表選考会では、予選のスタートでフライングを犯し、一時は失格騒動まで巻き起こった因縁の種目でもある。世界記録は一昨年7月以来出しておらず、前回シドニー五輪で、17歳で金を3個を獲得した輝きも失いかけているが、「レースのあとでしか、結果は語れない」。再び五輪王者の座を手にして、歓喜に浸った。
★松田は決勝納得の8位
豊富な練習量で複数種目に登録する松田丈志(中京大)が、男子400メートル自で日本勢40年ぶりとなる決勝進出を果たした。ソープ、ハケットらスーパースターと並んで泳いだ決勝の大舞台は3分48秒96で8位。日本記録にも及ばなかったが、「手応えは上々でした」と納得顔。
◆400メートル個混で7位に入賞した三木二郎(東京SC) 「五輪は何回経験しても、いい雰囲気ですね。自分も、もっともっといい雰囲気に持っていきたい。気持ちを切り替えて、200(個混)に向かいます」
◆女子100メートルバタフライで決勝に進出した大西順子(コナミスポーツ) 「たぶんこれが最後の(五輪の)舞台になると思うので、思いっきりやります」
◆女子400メートル個混予選で、高校生代表の天野美沙(17)=桐蔭学園高3年=は10位で予選落ち 「自分のレースができなかった。周りを見すぎました…」。
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