■5月2日 4月27日に発表されたプロ野球12球団の今季平均年俸は5216万円。過去最高を記録したが、米大リーグの今季開幕時の選手の平均年俸は534万ドル(約8億4900万円)。その格差はいかんともしがたい。
そもそも、アマチュアの時点で日米で大きな違いがある。Name(名前)、Image(イメージ)、Likeness(肖像)の頭文字を取った「NIL」。企業がスポンサーとなって学生選手を商業利用することをNCAA(全米大学体育協会)が2021年夏から解禁し、肖像権収入などにより年間数億円を稼ぐ学生アスリートもいる。経済的恩恵を受けられると同時に、自己ブランドが確立できる魅力もある。
昨秋ドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた佐々木麟太郎(米スタンフォード大2年)を例に取れば、既にアシックス、日本航空、カシオ計算機など計14社から支援を受けている。本業でも昨季は52試合で7本塁打だったが、今季は41試合終了時点で倍増の14本。時差3時間、片道5000キロ超となる西海岸から東海岸への隔週の遠征にもすっかり順応している様子だ。
サヨナラ満塁弾を放った翌日の4月27日にはMLBの公式Xに動画が投稿されるなど、7月のMLBドラフトに向けて注目度は急上昇している。リーグ戦は今月16日に終了予定。プロ志望届を提出せずに米国の大学に渡ったことについて、改めて「自身の人生設計の中で、野球選手としても人間としても、可能性が一番広がる場所。いい選択だったとプライドと誇りを持っている」と語る麟太郎。メジャーか、ソフトバンクか、はたまた大学残留か。ファイナルアンサーまで3カ月を切った。(東山貴実)