期待の新星が次々とメモリアルな一打を放った。DeNAのドラフト3位・宮下朝陽内野手(22)が4月12日の広島戦(横浜)でプロ入り第1号となる右越えソロを放った。初スタメンに起用された前日11日の同戦ではプロ初安打を放っており、初物づくしの2日間となった。
本拠地開催試合での特権となるのは、打席ごとに流すことができる登場曲だ。宮下の登場曲は、大ファンを公言している国民的グループ、「嵐」の楽曲。毎打席ごとに曲を変えており、「ワイルド アット ハート」、「One Love」など、嵐ファンでなくてもなじみのある曲を選択している。
自らのイチ押し曲は「ユメニカケル」。だが、あえて〝推し曲〟を選ぶのではなく、広く知られているものにする。「打席ごとに変わるので気持ちも新たに、切り替えができる。好きな曲というよりかは、みんなが知っている曲に」。球場に観戦に来るファンも一緒に盛り上がることができるよう、ルーキーなりの配慮があった。
母、姉の影響でハマった「嵐」の魅力。中学時代に所属していたシニアチームの練習に向かう移動の自家用車では、過去のライブを収録したDVDが流れ続けており、セットリストやメンバーのMCまで暗記するほど。〝推しメン〟は「雰囲気が好き」と、相葉雅紀(43)を挙げる。
昨年12月の新入団発表会後の取材では「僕は『VS嵐』に出たくて。で、プロ野球選手になって、有名になって、嵐に関わることのできることをやってみたいなというのは一つの目標だった。来年で(グループ活動は)終わるが、絶対会いたいなと思う」と熱烈な思いを口にしていた。
ビシエドと梶原がインフルエンザに感染し、4月11日に1軍初昇格。さらに筒香がコンディション不良を訴えたため、急遽の初スタメンで安打をマークした。巡ってきたチャンスをものにし続けている若武者は、大好きな嵐の楽曲を一打席でも多く本拠地の横浜スタジアムで流すため、この先もアピールを続ける。
「これからもまだ試合は続くが、自分も長く生き残れるように頑張る」。近年は固定することができなった遊撃手の定位置を、「嵐」に魅了されたルーキー・宮下がつかみ取る。(児嶋基)