【壮行試合侍ジャパン対ソフトバンク】1回、ピッチクロック違反を宣告された佐藤輝明=宮崎総合運動公園(撮影・松永渉平) ラグザス侍ジャパンシリーズ2026(23日、ソフトバンク4-0日本、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)野球日本代表「侍ジャパン」は、ソフトバンクとの壮行試合に0―4で敗れた。2戦続けて「4番・三塁」で先発出場した佐藤輝明内野手(26)=阪神=は、一回の打席でチーム初となるピッチクロックのバイオレーション(違反)を取られ、本戦開幕までの残り4試合での修正を誓った。
絶好調男に、新ルールの洗礼だ。佐藤は第1打席でチーム1号となるピッチクロック違反を取られると、そのまま3打数無安打に終わった。
「ちょっとゆっくりし過ぎましたね。しっかり対応してやらなきゃいけないので、頑張ります」
1死一、二塁で迎えた一回。前打者の牧が死球を受けて打席に向かった佐藤が、つま先にコンコンとバットを当て2度素振りをするいつものルーティンを行った。そのタイミングで球審が前に出て佐藤を指さし、続けて自身の左手首を指し示すジェスチャーをみせた。
今大会から導入されるピッチクロック。打者が交代する際には、初球までの制限時間が30秒と定められている。打者は投手の時間制限の8秒前までに打撃姿勢を整えなければならず、違反すれば1ストライクが課される。佐藤は残り8秒の時点でまだバットを構えておらず、反則に。そこから初球をファウルにして1球で追い込まれ、三振に倒れた。
侍ジャパンの実戦2試合目にして初の違反となったが、井端監督はまさかのワンプレーが、実は〝まさかではなかった〟舞台裏を明かした。
「きのう(22日の試合)でタイミングをつかんだと言って『(タイマーを)見ないでいってみます』と。行ってみたらやっぱり取られた(笑)。誤差があったことだと思うけど、まだ打席はかなりある。そのあたりは大丈夫かなと」
3安打5打点と暴れた22日の4打席での感覚と、自身の体内時計を照らし合わせる佐藤なりのチャレンジだった。第1打席でわずかなズレを実感。以降の打席では通常の2スイングを1スイングにするなど、対応する様子もあった。佐藤自身も全く悲観していない。
「(速い球を見られて)よかった。またしっかり調整して、次に向かえれば」
3月6日の台湾戦(東京ドーム)から突入する本戦の開幕まで、残す実戦は4試合。持ち前の豪快さを、侍仕様に研ぎ澄ましていく。(中屋友那)
◆佐藤のピッチクロック違反について日本・松田野手総合コーチ 「チャンスになるとどうしても打ってあげようと思って自分のルーティンに入る。そういうときにタイムオーバーしてしまう。取られないことがベストだが、取られた後も集中して打つのが大事。残り4試合で慣れていくだけ」