中日が来季の1軍ヘッドコーチとして、今季までヤクルトでヘッドコーチを務めた嶋基宏氏(40)を招へいすることが17日、分かった。今季は同職は置いておらず、就任2年目となる井上一樹監督(54)を支え、コーチ陣や選手たちのパイプ役となることが期待される。
岐阜県出身の嶋氏は愛知の強豪校、中京大中京高で甲子園大会出場の経験があり、中日の本拠地バンテリンドームナゴヤがある名古屋とは縁が深い。国学院大を経て2007年に大学生・社会人ドラフト3巡目で入団した楽天では長く正捕手として活躍し、13年のリーグ制覇と日本一達成に貢献。19年限りで自由契約となり、20年からはヤクルトで選手、コーチとして6年間在籍した。
今季限りでの契約終了が発表された後には「本当に感謝しかないです」とヤクルトへの謝意を示したうえで「僕もまだまだ勉強、成長しないといけない。次のステップへ向かって」と明かしていた。22年限りで現役を引退するまで通算1441試合に出場し、日本代表としても15年の「プレミア12」で国際舞台を踏んだ。豊富な知識と経験、確かな実績を持ち、野球への情熱は人一倍強い。
コーチとしては、若手選手に対して熱心に向き合うなど指導力には定評がある。中日は11年を最後にリーグ優勝から遠ざかっており、球団側が主導して招へいを決めた。今季は63勝78敗2分けのリーグ4位。来季15年ぶりの覇権奪還へ、嶋コーチの手腕に期待がかかる。