延長十回、サヨナラ打を放った山川は右拳を突き上げた(撮影・中島信生) 「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」は15日、ファイナルステージ(6試合制)がみずほペイペイドームで開幕。リーグ2連覇のソフトバンクが、2位日本ハムに2―1でサヨナラ勝ちした。「7番・DH」で出場した山川穂高内野手(33)が、満塁機で左前適時打を放って勝利に導いた。ソフトバンクは1勝のアドバンテージを含め2勝とした。
レギュラーシーズンは苦しんだ大砲・山川が、しぶとくサヨナラ打を放った。ソフトバンクはアドバンテージの1勝を加えて2勝0敗とし、日本シリーズ進出に大きく前進だ。
「サードゴロと思って『やばい、終わった』と思った。こういうこともあるんですね」
殊勲の大砲はナインにもみくちゃにされた=みずほペイペイドーム(撮影・萩原悠久人)1-1の延長十回1死満塁。玉井の初球を引っ張った打球は、高く跳ねて前進守備だった三塁手の頭を越えた。ナインが歓喜に沸く中、一塁に到達すると、手で胸をなで下ろすようなしぐさを見せて大きく息をついた。
「(先発が)モイネロだったんでこういう展開になるかなと思いながらいた。日本ハムさんはめちゃくちゃ強い」
昨季は全試合に4番で出場し、本塁打と打点の2冠に輝いたが、今季は夏場以降に不調に陥り、打順降格や2軍降格も経験。打率・226、23本塁打、62打点と不完全燃焼だった。レギュラーシーズン終了後は宮崎でのフェニックス・リーグに参戦。4試合に出場し、12日のヤクルト戦で3ランを放つなど状態を上げ、照準を合わせてきたCSの舞台できっちり結果を出した。
同じ日本ハムと戦った昨年のCSファイナルステージでは、3試合で打率・500(12打数6安打)、3本塁打、6打点でMVPに選ばれた。今シリーズでは主軸の近藤がコンディション不良で不在の中、短期決戦での勝負強さを今年も見せつけた。小久保監督は「形なんでどうでもいい、勝てば。4番は考えていなかった。一番点が取れるところでいく」と期待を込めた。
「最後にヒットを打ったんで、また明日から乗っていけるかなと思う」
レギュラーシーズンの悔しさを胸に、7番でにらみを利かせる山川は怖い。(上阪正人)