CSで敗退し、うつむきながら引き揚げる阿部監督(撮影・萩原悠久人) (JERA クライマックスシリーズ セ ファーストステージ、DeNA7x-6巨人=延長十一回、第2戦、DeNA2勝、12日、横浜)青色に染まった敵地の重圧に屈した。レギュラーシーズン3位の巨人は延長十一回、あとアウト1つからDeNAに逆転され、2連敗で今季終了。阿部慎之助監督(46)は悔しさをにじませた。
「すげえ、試合だったな…。勝たせてあげたかった。本当に総力戦の素晴らしい試合だった。敗戦の責任は僕にある。選手は必死にやってくれた」
一回に佐々木の先頭打者本塁打、中山の3ランなどで5点を先制するも、先発の戸郷が一回に5失点。開幕から苦しみ続けたエースは力を発揮できず、3回で降板した。5-5の八回1死一、三塁では、阿部監督が大勢に代え、今季加入して最多セーブ(46)を獲得した守護神マルティネスを投入。決死の継投でピンチを切り抜ける場面もあった。
延長十一回に佐々木の一塁内野安打で6-5と勝ち越したが、その裏に2イニング目に挑んだ田中瑛が林に同点打、蝦名にサヨナラ打を浴びた。指揮官は「野球って恐ろしい」と唇をかんだ。
球団初となる3位からの日本シリーズ進出はかなわず。阿部監督は試合後にチームミーティングを開いたという。「自分自身も何が足りなくて勝てなかったのか、課題として自問自答したい。選手にも同じことを言った。大きな糧にして来年にぶつけてほしい」と、3年契約3年目で続投が決まっている来季へ、選手たちの成長を期待した。(谷川直之)