トークショーで話す松井秀喜氏=東京都内 (提供写真)(©ベースボール・マガジン社) 巨人OBの松井秀喜氏(51)と高橋由伸氏(50)が30日、東京都内で開催された「週刊ベースボール創刊4000号記念トークショー」に出演した。野球人生最大の恩師で、6月に死去した長嶋茂雄さん(享年89)と生前に約束をかわしている松井氏は巨人軍監督就任について、「ジャイアンツの未来に自分自身が関わっても不思議ではない」と含みを持たせた。
★不変の巨人愛強調
アニメ「巨人の星」のテーマソングに乗って登場した松井氏。常勝球団、そして球界の盟主の座を取り戻すため、ファンにとって〝希望の星〟でもある同氏は、将来的な巨人監督就任の可能性を問われると「阿部慎之助ジャイアンツに頑張ってほしい、というのが大前提」と言葉を慎重に選びながらも、〝否定〟することはなかった。
「ジャイアンツは心の中に常にある。それは信じてください。18歳から28歳まで、ずっとジャイアンツの選手として、日々過ごしてきたことは消えることのないかけがえのないもの。今でもジャイアンツが大好き」と不変の巨人愛を強調した上で、「ジャイアンツをよくしたい、いいチームにしたい、という気持ちは持っています。(長嶋監督との)約束が何だったかは言えないですけど、ジャイアンツの未来に自分自身が関わっても、不思議ではないかなと思っています」と続けた。
ここにきて松井監督待望論が過熱するきっかけとなったのが、米国から緊急帰国した6月4日。長嶋茂雄さんの自宅を弔問後、松井氏が「長嶋監督と生前、約束したこともあります」と発した言葉だ。この日も「言わなければよかったな。いろいろ憶測が…。あのときは気持ちが高ぶっちゃって…」と苦笑。1学年下で元巨人監督の高橋氏を巻き込んで「どうする? 監督2人制とか」と笑いにする場面もあった。
その長嶋さんについて、松井氏は「亡くなられて3カ月近くたつんですけど、まだ信じられない自分がいる。どれだけの愛情を注いでもらったのか、この3カ月毎日、長嶋さんとの日々を振り返っています。今、考えると、とんでもなく幸せな時間でした」。自分のプロ野球人生の礎を作り上げてくれた恩師の存在があまりに大きすぎて、いまだ現実を受け入れられない様子だった。
★還暦が球団100周年
日本最古の球団として1934年に設立された巨人軍は、2034年には100周年を迎える。「100年という大きな節目に向かって、愛されるジャイアンツ、強いジャイアンツになっていってほしいですし、そのためにみんなでジャイアンツの未来のことを考えていきたい」。そのとき、松井氏は還暦を迎える。(東山貴実)
取材に応じる高橋由伸氏(左)、松井秀喜氏 =東京都内 (提供写真)(©ベースボール・マガジン社)★由伸の約束
「生前の約束」発言に、高橋氏は「とんでもないこと言いだしたな、と」と笑いを誘った。その上で、「松井さんも僕もそうなんですけど、今、(阿部)慎之助が頑張っている中で、(将来的に監督を)やらせてもらう可能性がある人間が、やるとも、やりたいとも言っちゃ駄目。(今)やっている人からすると、気分のいいものじゃない」とした。一方で、松井監督誕生の暁には「そうなったときには、できることはお手伝いさせていただこうかなと思います。松井さん次第。松井さんが向こう(メジャー)に行かれて、選手会長にもなっちゃったし…」とバックアップを約束した。