育成2年目右腕が、ベテラン捕手とのタッグで輝いた。巨人・園田純規(あつき)投手(20)が8月16日のイースタン・リーグ、西武戦(ジャイアンツタウンスタジアム)で9回2安打無失点、11奪三振で完封勝利。計111球を投じて27個目のアウトを奪うと、小林誠司捕手(36)と満面の笑みで抱擁を交わした。
「試合中はあまり気づかなかったんですけど、後から振り返ったときに、前半の配球が後半の配球につながるようになっていた。バッターも後半まで迷ったスイングをしていた。あそこまで投げられたのは、誠司さんのリードのおかげですね」
今季途中から、主戦場を3軍から2軍に移した右腕。16歳年上の小林とバッテリーを組んだのはこの日が初めて。練習のブルペン投球なども含め、一度もなかったという。「ちょっと緊張しました(笑)。(長嶋茂雄終身名誉監督の)追悼試合という緊張と、いつもの緊張と、誠司さんと組む緊張があって...」。初コンビの〝ソノコバ〟バッテリーで、高校時代の公式戦以来となる完封勝利を収めた。
試合に入ると、小林から何度も励ましの言葉をかけられた。「マウンドでもそうですし、ベンチでもすごく声をかけていただいて、安心して投げられました」と感謝する。
試合が終われば、その日の投球について小林からフィードバック。配球の意図や、その結果相手打者の反応がどう変わったかなど、細かく説明を受けた。経験豊富なベテランと対話を重ねたことにより、「勉強になりましたし、引き出しが増えた。自分の幅が広がった」と手応えを口にした。
福岡工大城東高から、育成5位で2024年に入団。昨オフに1軍で活躍する山崎、赤星のもとへ弟子入り。3軍での登板が続いていた昨季から一転、今季は6月に2軍戦デビューを果たすと、先発ローテーションに定着した。28日時点で9試合に登板し、6勝0敗、防御率1.47と安定感のある投球が続いている。すでに今季の支配下登録期限は過ぎているため、1軍デビューは早くても来季となる。先発ローテーション争いに参戦する日も、そう遠くないはずだ。(原田優介)