ヤクルトは、リリーフ陣が踏ん張っているおかげで、終盤までロースコアで進められる試合が増えてきた。ピンチでも何とか粘って勝利につなげたり、延長戦に持ち込ませたりする要因になっている。
中でも大西の存在は大きい。シーズン序盤はビハインドのゲームで投げることが多かったが、今では勝ちパターンを任されている。投げているうちに状態が上がり、自分の良さを取り戻してきた。ルーキーの荘司も頑張っている。あのフォームだと打者は球の出どころが見えづらいだろうし、真っすぐと同じ腕の振りで来るチェンジアップを打たされたり、空振りしたりしている。なかなか的が絞れないのだろう。
私が監督をしていた時期(1999―2005年)は、勝ちパターンが決まっていた。抑えは、ほとんどの年で高津(臣吾、現監督)が務めていたから安心感があった。その前のイニングには石井(弘寿、現1軍投手コーチ)と五十嵐(亮太)がいたから、六、七回まで先発が頑張ってくれたら、何とかなると思っていた。
故障者が徐々に戻ってきて、いい時のヤクルトに戻りつつある。村上が4番に座り、打線もうまく回っていて、4番の存在がどれだけ大きいかがわかる。打線全体を見ても粘り強い攻撃ができていて、シーズン終盤にかけて投打に楽しみなチームになってきた。(サンケイスポーツ専属評論家)