投球を待ち構える巨人・リチャード。右打席から右方向へのアーチをかけた=東京ドーム(撮影・今野顕) (セ・リーグ、巨人4-7中日、8回戦、巨人6勝2敗、18日、東京D)浪漫の詰まったアーチを描いた。ソフトバンクから巨人にトレードで加入したリチャード内野手(25)が1点を追う五回、代打で一時逆転となる2号3ランを放ち「初球から合わせたスイングをしないように心掛けて、自分のスイングができた。耳がぼわっとするくらい盛り上がったので、打った自分もうれしかった」と振り返った。
1―2の五回2死一、三塁。松葉の2球続いた変化球を恐れず振り抜いた。打席と逆方向となる右中間へ、驚異の打球速度181キロでスタンドまで一直線。移籍後3安打のうち2本塁打と持ち味のパワーを見せつけ、新たな本拠地、東京ドームで初本塁打をマークした。
トレード発表翌日の13日にマツダスタジアムで1軍に合流。いきなり左翼席へ一発を放ったが、翌14日から3試合、安打なし。「『右中間に(打ちに)いく気持ち』って言う割に、全く右中間に打ちにいっていない。だいぶ向こう(左方向)にいっている」と指摘した阿部監督は、東京ドームに戻った16日の試合前に自らトスを上げて打撃指導をした。
指揮官の思いに応える右方向への一発に「あそこを理想として、そこから広角に打てるように今、しているので、少し自信になった」とうなずいた。チームは逆転負けで連勝が2で止まったが、負傷離脱した主砲、岡本不在の打線に希望の光を灯した。(浜浦日向)