今年マツダスタジアムを訪れたときの梅ちゃん先生(本人提供写真) サンスポの直撃インタビュアーとしてもおなじみの、追手門学院大学客員教授でフリーアナウンサー、梅田淳氏(63)のコラム「梅ちゃん先生」(月1回予定)。クライマックスシリーズ(CS)が始まったプロ野球ですが、今回、テーマに挙げたのは、異常な夏の暑さ…。屋外本拠地とドーム本拠地では、選手の疲労に差が出るのでは? と指摘した。
2024年度セ・パ公式戦の入場者数が2658万6977人となり、19年の最多記録(2653万6962人)を更新、凄いですね!
阪神は、DeNAとのCSファーストステージ(甲子園)に残念ながら敗れました(0勝2敗)。もちろん悔しい事ですが…まずは勇退された岡田彰布監督には最大の感謝を申し上げなければなりません。143試合というプロ野球のレギュラーシーズンで優勝、ましてや日本一に輝く事なんて夢の様な出来事、その大偉業を昨季、達成されたわけですから未来永劫、我々の記憶に刻まれる事でしょう!
それにしても…勝者に与えられる特権はとてつもなく大きい半面、敗者達の空虚感は相当な事と想像します。「結果を恨んでも意味がない! 自分達の力不足! また来年イチからやり直すだけ…」。もちろんそうなんですが、強靭な肉体のプロ野球選手とはいえ、今年の暑さはさすがに厳しかったんではないでしょうか?という話。特に広島カープです。
私は新井監督と藤井ヘッドコーチとのお付き合いが長いものですから、マツダスタジアムに観戦に行く時はいつもお世話になっております。そんな間柄だからというわけではありません…あえて反論いただく覚悟で書きます。広島は勝負の9月を5勝20敗と大きく負け越しました。9月4日には首位だったのが4位に…。「広島の選手達は絶対に疲れている!」。私はそう感じました。
もちろんプロ野球選手は猛暑の中でもプレーができるような強靭な体を作り上げていると思います。「試合よりも練習の方がぶち厳しいんよ!」と選手達からもよく聞いていました。しかし今年のように気温35度を超える酷暑になれば、さすがに限界を超えるでしょう。現に今季、プロ野球界で熱中症の症状を訴える選手が何人も出ましたし、インターバルのベンチには首筋を冷却する器具が用意されていました。
猛暑の中のアウトドアの選手達と、ドームの選手達では肉体疲労や消耗具合に大きな差が出てくるんじゃないですか? マツダスタジアムは観客にも無料の氷サービスがあったり、外野にはミストが出る「雲海」コーナーが設けてあるんですが、それでも私は今年特にマツダでの野球観戦は厳しいと感じました。
例年をはるかに上回る気温と湿度が選手の体力を奪ったのではないか…との私の考えに無理がありますか? ちなみに阪神は夏に甲子園球場を高校球児に預けてロードに出ます。かつて「死のロード」と呼ばれていましたが、今は京セラドーム大阪を使用できるので甲子園より快適に過ごせるようになったはずです。
12球団で屋外本拠地の球団は6。ドーム本拠地の球団に比べて明らかな「マイナス」が出始めているような気が…。さらに言えば屋外は雨もあります。マツダスタジアムでも6試合が雨天中止になり、この代替試合が日程を厳しくしました。NPBには、この「マイナス」を減らしていく工夫が必要なのでは? 例えば9月以降もナイトゲームにするとか、試合開始時刻を変更するとか。
さらに、夏の試合はできるだけドームにするなど、臨機応変な対応を考えるべき時だと思うのです。地球温暖化対策は待ったなし! 「日本の真夏の野球」が過酷過ぎる事は高野連の対策を見ても明らかです。16日から始まるCSファイナルステージはセ・パともドーム球場。「快適な熱戦」を期待したいと思います。
■梅田 淳(うめだ・じゅん) 1961(昭和36)年1月10日生まれ、63歳。岐阜市出身。日大芸術学部を卒業後、83年に関西テレビ入社。ハイテンションのアナウンサーとして人気を集め、2003年には阪神優勝の実況も務めた。04年3月末に退社。現在はバラエティー番組やスポーツリポーターなどとして活躍。追手門学院大学客員教授。