来季続投が決まった高津監督は、不退転の決意を示した ヤクルトは24日、2年契約最終年だった高津臣吾監督(55)との契約を1年延長すると発表した。高津監督は同日に球団幹部と会談し、続投要請を受諾した。球団では野村克也の9年、若松勉の7年に次ぎ、小川淳司と並ぶ通算6年目の指揮を執る。今季は57勝75敗4分けでリーグ最下位と低迷し、2年連続のBクラスが確定。山積する課題を解決し、2025年シーズンのV奪回を目指す。
高津政権で覇権を奪回する。ヤクルトが、2年契約の最終年だった高津監督の来季続投を発表した。契約は1年。これまで球団幹部と交渉を重ね、この日、東京都内で会談して正式に続投要請を受諾した。
「今年のこの成績にもかかわらず、来季の監督の要請をしていただいたことに感謝しております。チームを再建するのは簡単なことではありませんが、身を削る思いで努力します。スワローズの素晴らしい伝統を継承し、新たな1ページを作り上げます」
高津監督は就任6年目の来季に巻き返しを期す談話を出した。球団では野村克也の9年(1990―98年)、若松勉の7年(99―2005年)に次ぎ、小川淳司(11―14年、18―19年、監督代行は除く)と並ぶ。
ヤクルト・高津監督の年度別成績2年ぶりのV奪回を目指した今季は4月序盤から借金生活となり、57勝75敗4分けで最下位。今月21日の中日戦(神宮)に敗れてクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全に消滅し、2年連続のBクラスが確定していた。
チーム状況が好転しない一方、来季以降につながる光明もある。千葉・八千代松陰高から入団5年目の長岡は打撃力が開花し、リーグ6位の打率・2883をマーク。正遊撃手の座を不動のものとした。3年目外野手の丸山和や育成から支配下契約を勝ち取った岩田ら積極的に起用した若手が徐々に成長。次世代の戦力となりつつある。
球団の林田哲哉代表取締役社長COOは東京・北青山の球団事務所で対応し、「指導者としてのリーダーシップという部分が捨てがたい。アメリカの野球も、それ以外(韓国、台湾球界)も経験されている。彼の熱さ、野球への思いも発散しきれていない部分を感じていた」と契約延長に至った理由を説明。その上で「われわれの目標は優勝。『優勝したら、また話し合いましょう』ということにしている。高津監督の責任が全てではない。単年契約で、球団も監督もまた一から、優勝に向けて(力を)出していきましょうと合意した」と明かした。
高津監督はこの日、空路で広島入り。25日からの広島2連戦で、マツダスタジアムでの今季初勝利を目指す。主力選手にけがが相次ぎ、戦力層やチーム防御率3・70はリーグ最下位の投手陣など課題が山積している中、フロントも一体となって22年以来の栄冠をつかみ取る。(赤尾裕希)