甲子園での練習中、村上㊨に笑顔をみせる大竹(撮影・安部光翁) 阪神・大竹耕太郎投手(29)が24日、甲子園で行われた投手指名練習で調整した。前日23日に古巣のソフトバンクが4年ぶりのパ・リーグ優勝を決めたことに刺激を受け、自主トレで師事する和田毅投手(43)との日本シリーズでの投げ合いを熱望。〝夢の実現〟のために、逆転優勝を目指して先発が見込まれる27日の広島戦(マツダ)へ向かう。
〝師匠〟と投げ合いたい! 冷静な口調で練習後に報道陣に対応していた大竹の言葉が一気に熱を帯びた。パ・リーグを制した鷹のレジェンド左腕・和田の胸を借り、同じ試合のマウンドで対決する。打席にも立ちたい。そのためにも、逆転Vを実現させ、日本シリーズにたどり着く。
「自分が野球を好きになったのは、2003年の阪神とホークスの日本シリーズ。理想は和田さんと投げ合い。できれば、甲子園で打席に立ってみたいです」
熊本市出身の左腕は、少年時代はダイエー(現ソフトバンク)ファンで、初めてプロ野球の公式戦を観戦したのが03年だ。先発マウンドに立っていた当時新人の和田が、大竹にとっての大ヒーロー。今では3年連続で合同自主トレに参加させてもらっているが、大先輩へのあこがれは変わらない。
「(日本シリーズの)7戦目、和田さん先発で完投したんですよ。日本シリーズ(登板)2試合目で。それはめちゃくちゃ印象あります」
互いにホーム球場でのみ勝利し、最後は王監督率いる鷹が星野監督が指揮した虎に勝利した。和田のうちわ、マウスパッド、タオルを持っていた大竹少年は〝師匠〟が貢献したホークスの勝利に胸を熱くした。同時に、地元に阪神百貨店があった縁でタテジマにも魅了されていた。
大竹の〝師匠〟は和田。前夜はビールかけで美酒を味わった虎も鷹も応援していた左腕は「(両チームで)日本シリーズができたら一番うれしいです」と理想を口にした。令和の頂上決戦で岡田阪神vs小久保ホークスが実現するかは、大竹の肩にかかっている。残り5試合。優勝マジック4の巨人を逆転するには、全勝が求められる状況だ。先発が見込まれる27日の広島戦は昨季から7戦7勝のマツダスタジアムが舞台。お得意様のカープを封じ、チームに勢いをつけたい。
「変な意識はないです。投げる以上は責任を持って。事前準備、できることはします。それもオープン戦からずっとやってきたこと」
和田と胸を張って〝再会〟するため、新井鯉をズバッと斬る。(新里公章)
★2003年日本シリーズVTR
星野仙一監督のもと18年ぶりにリーグ優勝した阪神と、王貞治監督率いるダイエー(現ソフトバンク)が激突。福岡(現みずほペイペイ)ドームで開幕し、ダイエーが5x―4、13―0と連勝した。甲子園に舞台を移すと、阪神が藤本敦士のサヨナラ犠飛で2x―1、金本知憲のサヨナラ弾で6x―5、5戦目も3―2で3連勝。しかし福岡では再びダイエーが5―1、6―2と圧勝し、日本一。新人の和田毅が完投して胴上げ投手となり、すべてホームチームが勝つ「内弁慶シリーズ」と呼ばれた。