名古屋から横浜に移動する(左から)井上、小野寺、前川 サンスポのトラ番部隊は朝から〝解散〟を強いられた。キャップの新里公章は岡田監督を徹底マーク。還暦ビヤ樽の三木建次は野手の指名練習でナゴヤ球場へ。2年目の中屋友那は主力選手を取材するため、名古屋駅へ。そして、甲子園での先発投手の練習はデスクの阿部祐亮が向かった。
甲子園で阿部の顔を見た阪神園芸の金沢健児施設部長は「オッ、珍しいね」とニヤリ。その顔には汗が噴き出しており、残暑が厳しい中、日本一のグラウンドを管理する責任がにじみ出ていた。
他社の顔ぶれを見てもベテランやアマ野球担当と、この日の取材にいろんな部署から集められたのがよ~く分かった。
シーズンは終盤で試合のない日も多い。しかも、働き方改革と叫ばれ、オフもしっかりと取らなければいけない時代。記者の配置が困難で、日程担当のデスク長友孝輔も苦心する日々なのだ。
ナゴヤ球場に到着した岡田監督はぐるっと施設を見渡し「へぇ、こんなところに寮があったんや」などとつぶやいていたという。室内練習場にも足を運び、打撃マシンにも関心を示していたとか。再びタテジマのユニホームに袖を通してから足を運んだことはあったが、それは2軍戦を見るためで、じっくりと滞在はできない。20ン年ぶりのナゴヤ球場を大いに満喫し、いつしか虎番とは懐かしのラーメン店の話題になった。
「閉店されたと聞いて、岡田監督はとても残念がっていました」と新里。『ラーメン専科 竜』。ナゴヤ球場近くにあり、長年竜戦士だけではなく、新聞記者たちの胃袋を満たしてくれた。
ラーメン1杯550円。良心的な価格でファンからも愛されたが、2023年11月に惜しまれながら閉店。中日担当時代にお世話になった三木は「オヤジさんがいい人で、僕が単身赴任をしていると知ったら、お店で残ったものを詰めてくれて手渡してくれた。記者だと分かればライスやアイスコーヒーをサービスしてくれたり…(中略)…根尾が入団したときは〝根尾ラーメン〟を記事にしたら、とても喜んでくれてね」と思い出話がもう止まらない。食いしん坊のビヤ樽の心をくすぐるにはタダ飯。そう言って冷やかそうと思ったが、朝から名古屋駅で張り込んでいた中屋も温かい気持ちになっていた。
中日戦が行われた18日、バンテリンドームの記者席奥にある食堂で、うれしい出来事があったそうだ。
「僕は『しょうが焼き定食』が好きなんです。ちょっと前に売り切れていたことがあって、それから食堂が開くと、真っ先に『きょう、しょうが焼き、お願いします』と予約をしておくようにしているんです。昨日はお茶をサービスしてくれて、うれしかったです」
大盛りのご飯にサラダ、しょうが焼きがデ~ン。漬物にみそ汁もある。「いつもすごく多いんで、ナイター後におなかが空くこともなくて、とても助かっていました」。古き良き時代の話だが、ある球場の食堂では、イケメン記者だとエビフライが1本多いということがあって、よくケンカになったことを思い出した。腹が減っては戦ができぬ。20日からの横浜スタジアム。虎番は目玉チャーハン、みかん氷に舌鼓? 食欲の秋。そして、実りの秋ですな。